今年度も、東京ニュービジネス協議会（NBC）冠講座「起業と事業創造」「ビジネスモデルと事業戦略」が開講されました。

「起業と事業創造」の今年度最初の特別講義は、10月21日。

花扇～HANA-OUGI～、代表、川久保紀子氏をお招きしました。

講義テーマは『大学2年生でいきなり起業』

川久保さんは、本学経営学部第二期の卒業生で、経営学部在学中に起業し、高崎で花屋を開業しています。それまで、全く経験のなかった花屋で起業した川久保さん。現在は生花業経営の他、フラワースクールの主催なども務められています。

講義では、「なぜ職業経験のない花屋で起業しようと思ったのか？」、「どのようにして実現したのか？」等の他、学生時代に抱いていた起業への意識なども語っていただきました。学生からの「片道３時間の通学、学業、アルバイト、花屋の経営とどうやって時間をやりくりしていたんですか？」という率直な質問に、「とにかく足らない分は睡眠時間を削って（笑）きつそうに思えるかもしれないけれど、自分の店だから決して苦にはならない。」と答えて下さいました。学生は、当初は大学２年生で起業した先輩の存在にとても驚いていた様子でしたが、顧客の信頼を勝ち取りながら地域密着型で展開していった起業ストーリーに熱心に聞き入っていました。

11月4日は、有限会社アースライト、代表取締役、岡本貴士氏をお招きしました。

講義テーマは『20代からの起業、そして多店舗展開へ』

岡本社長には、23年度にも本講義でご登壇いただいています。岡本社長は、大手学習塾でアルバイトしていた時に、「学習塾は規模が大きくなれば高い合格実績を求めるようになる。それは学力の高い子供と経済的に恵まれている子供のためだけの教育ではないのだろうか？」という疑問を持ち、地域教育の向上を職とすることを決意。2003年大学在学中の21歳で起業し、学習塾クリップアカデミーグループを運営しています。現在は江戸川区を中心に12教室を展開中です。

講演では、学生起業家としての起業体験に加え、多店舗展開についてもお話いただきました。明るく軽妙に起業に至るまでのストーリーを語る一方で、現在の多店舗展開においては組織作りに苦労されている様子まで表裏なくお話しいただく様子に、学生たちからは沢山の質問が寄せられました。最後には「努力とはやる気。やる気の源は自信。自信は自分の可能性を信じること。ただ待っているだけではだめで、自分の可能性を高める創意工夫をするとやる気は湧いてくる。」と学生たちにエールを送って下さいました。