保育実践研究センター
ふらっと文京

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熱中症について

2020.08.18

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新型コロナウイルス感染症の心配の続く日々ですが、

真夏日、猛暑日が続き、熱中症も心配される毎日ですね…。

子どもの水遊びでは、大人も足だけでも水につけると、とても気持ちが良いかと思います。
また、暑さ対策として、首の後ろを冷やすのもおススメです。

ここで・・・

!! 熱中症について !!


暑さに大きく影響するのは「日射」で、夏の晴れた日中には気温が30℃でも日向の体感温度は40℃程度にもなる場合があるとのことです。

一方で、大きな樹木の木陰に入ると、頭上からの日射と足元からの赤外放射が大幅に減り、日向にくらべ体感温度が7℃程度低くなる場合があるそうです。


暑い日は、”日陰”がキーポイントと言えそうです!


個人でできる暑さ対策(大人用)としては・・・

☆日傘 (➡自分専用の日陰を作れる)

☆ハンディ扇風機 (➡肌に風を当てる ※注意!子どもの指の怪我リスクに十分注意が必要です!)

☆ハンディミスト (➡スプレー容器に水を入れてシュッシュッ!)


肌の表面温度を下げることが暑さ対策として効果的だそうなので、上記辺りが挙げられるかと思います!

子どもは・・・

汗腺をはじめとした体温調節機能が発達途上にあるので、汗をかいて体温を下げることが上手にできません

そのため、厳しい暑さのなかでは体温が上昇しやすいという特徴があります。


特に、身長が低い幼児やベビーカーに乗った赤ちゃんは、

高温化した路面からの赤外放射を受けやすいため、子どもの様子に注意が必要です。


時間帯や、タイミングを選んで、お子さんと散歩に出られる機会もあるかと思いますが、

大人が暑いと感じている時は、乳幼児はさらに高温の環境にいるということを意識しつつ、
戸外あそびや散歩をされてくださいね!

➡ あまりに気温が高い時は外出自体を控えましょう。
➡ 寝不足や食欲がない時も、暑い時間帯の外出は避けた方が安心ですね!


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熱けいれん・熱失神にも注意が必要です。


熱けいれん・・・暑さと疲労と脱水が重なって筋肉の一部(ふくらはぎ等)が「こむら返り」を起こすこと  

※熱を出しひきつけを起こすの「熱性けいれん」とは別のものです。


熱失神・・・暑さのせいで一瞬の「立ちくらみ」が起きること

※「失神」とは、突然意識を失ってバタンと倒れることですが「熱失神」は違います。


どちらも熱中症の初期のサインとして重要な症状だそうです。

上記のような症状が起こったら、すぐに涼しい場所で休み、冷たい水分やスポーツドリンクを摂ってくださいね!!

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【熱中症の危険信号】

・ 高い体温
・ 赤い・熱い・乾いた皮膚 (全く汗をかかない、触るととても熱い)

・ ズキンズキンとする頭痛

・ めまい、吐き気

・ 意識の障害 (応答が異常である、呼びかけに反応がない等)

上記は熱中症の危険信号だそうです。


下記に、大人・子ども それぞれの熱中症の具体的症状を挙げましたので、ご自身やお子さんの参考にされてみてください。


【子どもの熱中症の症状】

・ 顔が赤い
・ いつもより多く汗が出る
・ いつもよりおしっこ(おむつ)の量や回数が少ない
・ 機嫌が悪い
・ 元気がない

【熱中症の応急処置】をしましょう。
➡ 症状が改善されなければ、医療機関を受診しましょう。

・ぐったりしている
・水分がとれない
・意識がない(呼びかけに反応しない・返事がおかしい)
・けいれんしている
・体温が40度以上(からだに触れると熱い)

上記の症状の場合は、
【熱中症の応急処置】をしながら、慌てず落ち着いて、”119”番 救急車を要請しましょう。

注意!意識がはっきりしない時は、誤嚥する可能性があるので水分補給は控えます

【大人の熱中症の症状】

めまいや立ちくらみは、熱中症の初期症状です。
➡【熱中症の応急処置】をしましょう。

手足のしびれやけいれん(筋肉がぴくぴくする)、からだのだるさ・吐き気、いつもと汗のかきかたがおかしいなども、
熱中症の症状です。

➡【熱中症の応急処置】をしながら受診しましょう。


子どもの熱中症の予防はもちろん重要ですが、

保護者のみなさんは、ご自身の体調も大事にして、くれぐれも無理はされないでくださいね!

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【熱中症の応急処置】

* 涼しい場所へ移動(避難)する

* 着ている服をゆるめる
  (➡首元や下着・ウエスト部分など・・・)

* 冷やした水分・塩分(経口補水液)を摂る
  (➡体内から身体を冷やす+水分補給=一石二鳥)

* 保冷剤・氷枕・冷えたペットボトル飲料やかち割り氷等をタオルにくるみ・・・
  首の付け根・わきの下・太ももの付け根の前面に当てる
  (➡太い血管が体の表面の近くにある場所を冷やす)

* 濡れタオルを身体に当てて扇風機やうちわ等で風を当てる
  (➡水を蒸発させて身体を冷やす)

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子どもも、わたしたち大人も・・・

この暑い暑い毎日を、十分に気をつけて、
通気性の良い衣類(ピッタリサイズよりも大きめが〇!
)と
小まめな水分補給で過ごしましょう!!


参考・参照

・環境省ホームページ 熱中症予防情報サイト

 (まちなかの暑さ対策ガイドライン・熱中症環境保健マニュアル 2018)


・国立成育医療研究センターホームページ 熱中症(熱射病


・熱中症ゼロへホームページ 熱中症の症状

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【学生向け課題】
じてみよう!えてみよう!調べてみよう!□■


☆夏休み期間のため、お休みです。
 暑い日が続いています。新型コロナ感染症の感染リスクに注意すると同時に、熱中症にも留意していきましょう!