国際交流センター
留学体験談

【マレーシア】海外短期フィールドワーク 理学・作業療法学科(2年生/3年生)コース

【留学先】 マレーシア国民大学
【学 部】 保健医療技術学部 理学療法学科
【期 間】 2025年2月27日~3月13日
【氏 名】Mさん(留学時:3年生)


マレーシアでの2週間のフィールドワークを通して、非常に多くのことを経験し学ぶことができた。はじめに、マレーシアでの病院見学について記載する。今回のフィールドワークでは、UKM内のクリニックの他に5つの医療施設の見学をさせていただいた。多くの病院や施設を見学したことで、マレーシアと日本のリハビリテーションの違いについて実際に自分の目で見て言葉を聞いて学ぶことができた。

今回感じた違いは大きく6つある。1つめはマレーシアの病院のリハビリ室にはベッドの数が少ないという点である。日本は徒手療法が中心であるため、患者さん1人に対して1つのベッドを使ってリハビリを行うことがほとんどでありリハビリ室には多くのベッドがある。一方、マレーシアでは徒手療法ではなく物理療法でのリハビリが中心となっている。そのため、ベッド上でのリハビリよりも機器を使ったリハビリが多くみられベッドの数も日本に比べると少ないように感じた。2つめは介助方法について、IJNで立位訓練の介助の際にセラピストだけでなく機械を使って実施しているところを見学した。日本ではセラピスト1人での介助が基本であり、介助量が多い場合にはセラピストが2人で実施することもある。マレーシアでは、機械を用いることによってセラピストの介助の負担を軽減することができていると感じた。3つめはリハビリの手段について、アプリのゲームを使ったエクササイズを実施している場面を多く見かけた。ゲーム感覚でのエクササイズでは、リハビリの内容をより楽しく実行することができる。介助の機械の使用も含め、日本では機械などの先端技術を取り入れている病院は多くはない。4つめの違いは、患者さんが裸足でリハビリを行なっていたという点である。日本では、歩行練習などで裸足が有効である場合などを除いて、患者さんは絶対に靴を履いてリハビリを行なっている。マレーシアでは安全性を考慮して裸足でリハビリを行なっているのに対し、日本では日常生活での状態に近づけたリハビリを目的として靴を履いているという違いが考えられる。5つめは、装具の制作場所について、マレーシアでは病院内に装具を制作する場所があったが、日本では義肢装具士が病院に来て測定のみを行い、後日制作したものを持ってきて調整するという段階がある。6つめは小児関係の病院の充実性についてである。日本にも小児の病院は存在しているが、HPKKPDKというタイプの違う2つの施設を見学してみて、リハビリの観点での充実度が高いように感じた。これは、日本は高齢化が進み高齢者に対するリハビリ需要が多いのに対し、マレーシアは子供の数が多いことから充実度が高くなるという違いが関係しているのではないかと考えられる。また、OSCEについてUKMBGUで大きな違いがあった。BGUPTOSCEは卒業生を模擬患者とし、大学内で行われているが、UKMでは実際の患者さんを対象に実施していると聞いた。これは、非常に大きな違いだと言える。

次にフィールドワーク全体を通しての経験について、私は2週間とは思えないほどたくさんの経験をし、充実した時間を過ごすことができた。英語でのコミュニケーションは難しく感じる面もあったが、翻訳やボディランゲージなどを使って自分の伝えたいことを伝え、相手が伝えたいことを理解するという言語を越えてのコミュニケーションに楽しさを感じることができた。2週間を通して一番感じたことは、マレーシアにかけがえのない友人ができたことへの喜びや素晴らしさである。昨年の9月に日本に来てくれたUKMの学生を中心に彼らの友人や今年日本に来る学生とも交流することができた。マレーシア滞在中の多くの時間を彼らと過ごし、コミュニケーションを取り様々な会話をした。私たちが日本語を教え、マレー語を教えてもらいお互いの言葉で必死に伝えながら言語を学ぶ楽しさを知ることができた。彼らのおもてなしのおかげで、慣れない初めての土地で過ごす不安を感じる間も無く時間があっという間に過ぎたように感じた。最終日にはお互いにまた絶対に再会することを約束し、別れ際に涙が出るほど別れを惜しむ関係性になれたことが非常に嬉しかった。国を越えて友人ができたこと、マレーシアで過ごした2週間の濃い時間は私の人生にとって成長の場となり、かけがえのない経験となった。


最終日、UKMの友人たちとの集合写真