国際交流センター
留学体験談

【カナダ】海外短期フィールドワーク・心理コース 体験レポート

【留学先】 カナダ トンプソン・リバーズ大学
【学 部】 人間学部 心理学科
【期 間】 2025年2月21日~3月15日
【氏 名】Iさん(留学時:3年生)


英語について
私の留学の目的は、自分の英語力を確かめる事だった。大学に入学した当初から英語を話せるようになりたいという思いがあり、勉強を続けてきた。留学前の1年間はランゲージサロンにも通い、語学力を高めることに集中していた。今回の留学は、それらの成果を確かめ、自分の現状把握的な意味合いも込めて行くことを決意した。結論から言うとこの目標は大いに達成できたと私は考える。しかし、本音を言うと「日本での勉強は全く無駄ではなかったが、本場の英語に打ちのめされた」という印象だ。このカナダでの3週間で自分の英語力の良い点と悪い点が明確に浮き彫りになった。まず良かった点は「リーディングができる」という点だった。授業のプリントやスライド発表を聞いているときなど、文字を読めば大体の内容を把握することができた。これはリスニングの手がかりにもなる上に、授業の理解にも非常に役立った。これと関連してボキャブラリーがある程度ストックされていたことも(それを使って話せるかは別として)、断片的でも理解に通じる部分はあったと感じる。悪かった点は「日常会話のリスニング」です。当然と言えば当然かも知れないが、自分が学んできた言語とは思えないほど聞き取れなかった。日常的に使われている言語が一つのまとまりのようになって、文章なのに単語をわかっていても聞き取れないという貴重な体験をした。それ以外でも、地元の生徒との交流で、砕けた話し方に耳が追いつけずコミュニケーションに若干のズレが生まれるという苦しさを頻繁に経験した。
この留学で気付いたことが2つある。一つは、あと半年暮らしていれば英語が喋れるようになるなという確信。もう一つは、どこにいっても結局努力は必要だということだ。この2つのことに気づけただけで、この留学には大きな意味があったと思う。

実習先について
カムループスでは様々なアクティビティやフィールドワークがあったが、個人的に最も印象に残った実習先の一つは「フードバンク」だった。日本ではあまり聞き馴染みがないため、あまり想像できなかったが、実際に行くとかなりしっかりとシステムが整っている環境だった。特に、賞味期限の食料品についてのルールが製品ごとに厳格に定められており、支援を必要とする人達のニーズとフードロスへの取り組みがバランスよく決められていることに驚いた。さらに、フードバンクの利用層も想像とは違い、一見ホームレスに見えない様な人でもフードバンクを利用しており、カナダで普通に生活することの厳しさが垣間見えた。倉庫を一通り説明してもらった後、倉庫で地元の学校の子供達に食事を提供する「スターフィッシュプログラム」に参加させてもらうことができた。実際に袋詰を体験させてもらうことができ、比較的日持ちのする缶詰やドライフードを袋に詰める作業をした。それまでの実習先とは違い実際に自分がしたことが目の前で形になり、誰かの役に立っているという感覚がとても新鮮だった。

宗教体験
ホストファミリーになってくださったお家が、熱心なカトリック教徒だったため、カナダについて2日でキリスト教の教会に連れて行ってもらうことになった。なんとなく神聖なものという教会のイメージとは違い、ステージに教会のバンドマン達がいて聖書由来の歌を、大人も子供もみんなで歌うというとてもアクティブな教会だった。突如始まる演奏に合わせて、わけも分からず歌っていると自然と一体感に包まれ自分もそのコミュニティの一員になれたかの様な高揚感が自分の中に湧いてきたのだ。その心地よさに流されるまま、気づいたら子供はいなくなっており、聖書の解釈が始まるといった流れだ。ここに来るまでは「自分が特定の宗教にハマることはないだろうな」と考えていたが、異国の地だったということもあるだろうが、この自然と湧き上がる高揚感から、宗教の本質に触れられたような気がする。


・フードバンクでの一枚。後ろの箱に体験で作った袋が入っている。