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留学体験談

【マレーシア】海外短期フィールドワーク 理学・作業療法学科(2年生/3年生)コース

【留学先】 マレーシア国民大学
【学 部】 保健医療技術学部 作業療法学科
【期 間】 2025年2月27日~3月13日
【氏 名】 Sさん(留学時:3年生)


2月27日から313日の約2週間の短期留学を通じて、日本とマレーシアの大学の施設設備・病院、クリニックでのリハビリテーション実施の違いについて学び、文化の違いについても触れることができた。これらの経験の中で、これからの生活で大切にしていこうと感じたことが3つある。

1つ目は、積極的に学ぶこと・発言することについてだ。マレーシアの講義では、先生が学生に質問を投げかけながら説明をしていく講義のスタイルであった。そして、生徒は先生が投げかけた質問に対してその場で次々と答えていた。質問を投げかける回数がとても多く、講義であったが会話をしているような感覚があった。それに対して、日本では、先生が説明をすることが中心で、先生が学生に質問を投げかける機会は少ない。質問をしたり、積極的に答えたりすることに慣れていなかった私は、はじめの一週間は、あまり質問することができなかったが、徐々に慣れていき、積極的に質問ができるようになった。積極的に自分の気になったことやわからない部分を質問することで、自分の知識を再確認・知識を広げることができることを経験し、自分から発言する力・積極的に質問することの大事さを学んだ。この経験は、今後の実習・作業療法士として仕事をするときにも重要になると感じ、今後発言すること・質問することを大切にしていこうと思う。

2つ目は、日本でもマレーシアでも、作業療法を展開するときには、身体的な改善を図るだけでなく、対象者の心理面にも配慮しながら、生活のアプローチしていくことが大切だという作業療法実施に関する考え方が同じであったことだ。小児の専門病院での見学をした際に、ADHDやASD、LDなどの発達障がいを呈した子どもに対して、その子どものセンソリーニーズを満たしてから、学習など今後の課題となる部分にアプローチをしていくというリハビリテーションの考え方、展開の仕方は日本と同じであると感じた。また、身体領域の病院に行った際にも、身体面でのケアでだけでなく、精神的な面でのケアも重要であるという話をしていた。小児の領域だけでなく、身体領域の病院にも聴覚や嗅覚の入力をできるようなセンソリールームがあり、うつ状態の対象者の改善を図ることができるようになっていた。今後の実習や就職後のリハビリテーションでは、疾患に焦点を当てすぎず、その人自身を見て、対象者にとって重要な作業が実現できるようなプログラムを考えて、実施していけるようになりたいと思った。

3つ目は、マレーシアの学生にとって、これからのことについて話し、自分の考えを自分から発信していくことは当たり前となっていたことだ。これは、UKMの学生との交流を通じて感じたことである。UKMの学生と初めて交流する時、次の実習先はどこなの、どの領域に興味があるのという質問をされることが多かった。日本にいるときに、初対面の人とこのような会話をした経験がなく、初めて聞かれたときは驚いた。私自身、日常から将来どうしたいのかを考えることはあっても、自分の将来のことを友達と共有する機会があまりないことに気づいた。共有することで、自分の考えも広がって、たくさんの可能性を見出すことができると実感したので、今後友達と自分たちの将来について話していこうと思える経験をした。

最後に、今回のフィールドワークを通じてマレーシアと日本の違いや共通している考え、文化の違いに触れ、自分の価値観を広げる経験をすることができた。マレーシアに行く前は、現地でうまくコミュニケーションが取れるのか、何もわからなかったらどうしようと不安な気持ちでいっぱいであったが、言語で伝わらない部分はどうしたら伝わるかを考え、ジェスチャーをしたり、翻訳をしたりと一生懸命コミュニケーションを取ろうとすることができた。この経験から、言語が通じなくても他の手段を使ってコミュニケーションを取ることは可能であると実感した。非言語的メッセージで現地の人とコミュニケーションを取ることは可能であったが、言語がわからないと病院での説明やワークショップでの話を理解することは難しく、悔しいと感じた。この経験からもっともっと英語をできるようにしたいという思いが強くなったと同時に、他の国の文化や人々と関わり、もっと自分の視野を広げる経験を積んでいきたいという思いができた。