国際交流センター
留学体験談

【マレーシア】交換留学体験レポート 2025

【留学先】 マレーシア マラ工科大学 マスコミュニケーション・メディア学部
【学 部】 外国語学部
【期 間】 2025年10月~2026年2月
【氏 名】 Mさん(留学時:2年生)


私はマレーシアの大学で、現地の学生と同じ教室で授業を受け、生活を共にすることで、日本にいるだけだと学ぶことのできない経験を自身の肌で経験できたと考えている。

まず、授業の進め方について、特に大きな違いは感じられなかった。文京学院大学で行われているような講義形式の授業や、定期的なプレゼンテーション、レポート課題が中心で、ディスカッション重視のクラスもあった。例えば、Visual Communicationという授業では、学期を通して一つのブランドに取り組み、調査、企画、広告作成、発表までを段階的に行うグループプロジェクトが課された。各メンバーの役割分担や進捗管理を自分たちで行う必要があり、主体性と責任感が強く求められた点が印象的であった。ただ、授業外の課題が文京学院大学と比べると非常に多く、グループで協力して、一つの成果物を作ることがほとんどであった。チームメンバーと密にコミュニケーションを取りつつ、進める必要があったが、課題を締切日の前日から取り組む学生が多く、内心焦りを感じることがよくあった。

次に授業内の雰囲気は、教室内はかなり賑やかで笑い声が聞こえることも多かった。学生たちは授業に対して、真剣かつ熱心に取り組んでおり、分からない点があればその都度質問したり、友人同士でよく話し合ったりする姿が見られた。文京学院大学では、授業中に私語を慎む雰囲気が強いが、マラ工科大学では意見交換や確認のための会話が自然に行われており、それが学習の妨げではなく、理解を深める手段として機能していたように感じた。この違いは、教育に対する考え方の差を象徴していると考えられる一方で空気をよむことにも長けていて、ONOFFをしっかり使い分けていた。授業後はクラスメート同士で、大学の中心に位置する一番大きい食堂や、学部それぞれがもつ食堂、敷地外の普通のお店で昼食をとることが多かった。車やバイクで登校する生徒が多く、外食は決して珍しいものではなかった。

授業で使用される言語は基本的に英語であるが、英語が第二言語である学生同士が英語で授業を行う環境であったため、完璧な文法や発音よりも「伝えようとする姿勢」が重視されていると感じた。この経験を通して、英語学習に対する過度な不安が軽減され、積極的に発言する意識が芽生えた。また、先生と生徒間はマレー語が使われることが多いため、クラスメートが質問していても内容を理解できない場面が多かった。加えて、稀に英語をあまり使用しない教授もおり、私は授業を継続して履修することは困難だと判断したため、その教授のクラスを履修科目から削除した。

留学当初の1,2週間はマレーシア特有の英語のアクセントに苦戦し、授業についていけるか不安だった。しかし、不思議と3週目に入る頃には7~8割程度理解できるまで上達し、10週ほど経つと英語で夢を見るようになった。課題の量は文京学院大学よりも格段に増えたが、留学生が履修するクラスは平均して4~5クラスのため、可処分時間が多く比較的余裕をもって課題をこなすことができた。ただし、レジュメやシラバス、授業内でも、課題の説明が不十分なことが多く、最終的には教授に質問せざるを得ない場合もあった。

授業を通して、グループプロジェクトが多くプレゼンテーションやレポートでさえも複数人で行うため、円滑なコミュニケーションが欠かせなかった。その過程で、お互いの常識が通じないと感じる場面も多々あったが、状況に応じて柔軟に対応する力や、環境に左右されない忍耐力を身につけることができたと感じている。

友人たちとの交流は基本的に、大学側が催すイベントに参加して交友関係を広めていった。月に1~2回様々なイベントが開催され、セランゴール州日本親善パークやMah Meri文化村で原住民の方たちの結婚式などに参加した。コミュニケーションができることの良さは友達の作りやすさだと思う。

これらの経験から、私は知識を得ること以上に、異なる価値観を持つ他者と協働する力の重要性を学ぶことができたと思う。これは教科書や講義だけでは身につけることが難しく、実際に異文化環境に身を置いたからこそ得られた学びであると考えているマレーシア、マラ工科大学での留学は授業面、生活面の両方において、決して楽なものではなかったが、理解が及ばない場面を含め、非常に充実感のある、有意義な経験であった。留学前は正直なところ、その大変さを軽視していたが、実際生活してみると精神的にも体力的にも辛いと感じることがあった。その一方で、この経験が自分自身に大きな自信と成長を与えてくれたことを実感している。

マレーシアの友人と撮影した写真

写真は帰国日当日の遊び、マレーシアの友達とインドネシアの留学生がお見送りを兼ねて、ボーリング場で2ゲーム。