院生's VOICE
授業レポート①|「起業論」平田 博紀 教授
こんにちは!2024年度秋期入学生の吉野恭平です。
私は現在、整形外科クリニックで理学療法士として勤務しており、リハビリ室の主任として、臨床業務とチームマネジメントの両面に取り組んでいます。本記事では、専門職大学院で受講した「起業論」(平田博紀教授)の魅力を、医療職としての視点からお伝えします。
■多様な視点が交差する、学び合いの空間
授業は、明るく前向きな雰囲気の中で進行され、講義とワークが絶妙に組み合わされた構成でした。得た知識をその場で使って考え、アウトプットするサイクルを何度も回すことで、理解が深まっていく感覚がありました。クラスには、私と同じ医療専門職のほか、福祉分野の管理者や、実際に起業経験のある方も在籍しており、多様な視点が交わる中で新たな気づきを得ることができました。
■ 枠に枠にとらわれず挑む「手持ちで始める」 ビジネスづくり
授業の集大成として行われた新規事業の立案は、とても印象的な経験でした。最初は難しいと思っていましたが、授業で学んだ「手持ちのリソースで考えていく」という視点や、フレームワークを使って順を追って整理できたことで、スムーズかつ楽しく構想を練ることができました。私は、美容師の健康課題にアプローチする「訪問型ケアサービス」の事業を提案しましたが、他にも身近なヒトやモノを掛け合わせた「フライドポテト屋さん」や「カブトムシの販売」など、ユニークな事業アイディアが飛び出しました。どの提案も自由でありながら現実的で、社会課題ともしっかりと結びついており、「本当に実現してほしい」と思えるものばかりでした。
■ 「行動したい」と思える自分との出会い
この授業を通して、「今あるものの組み合わせから、新しい価値が生まれる」という視点を得られたことは大きな学びでした。特別な才能や資金がなくても、日々のモヤモヤや、身の回りの繋がりから起業の種を見つけることができる――そんな感覚を得たことで、「私も何か行動を起こしてみたい」と前向きに思えるようになりました。
起業論は、知識を学ぶだけでなく、“起業の楽しさ”を実感できる授業です。専門職の枠を超えて、新しい視点を持ちたい方に、ぜひおすすめしたい講義です。
吉野 恭平(よしの きょうへい) さん
整形外科クリニック勤務|理学療法士|文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科卒(第3期生)
整形外科クリニックに勤務し、リハビリ室主任を務めています。開院時にはオープニングスタッフとして立ち上げに参画し、現在で8年目を迎えました。 産業保健や健康経営といった「働く人々の健康維持」に強い関心を持ち、日々の実践に取り組んでいます。