学校法人文京学院について

学院長・理事長メッセージ

100周年プレ・イヤーへの挑戦

 

2023年は創立99年目となる、100周年のプレ・イヤーとなります。

昨年度は、コロナ禍に備えつつも、大学では対面による教育活動が以前同様に近い形で実施できたことを嬉しく思っています。五街道ウォーク、大学祭、留学生の来日、彼らと共に実施した藤沢市でのプロジェクト、各学部での産官学連携プログラムも活発に繰り広げられました。中学・高校でも同じように、文女祭で多くの入場者をお迎えし、マレーシアや、アオバジャパン・インターナショナルスクールとの国際連携教育なども実施されました。実際に現場に行き、体を動かして多くの方とふれあって、偶然や突発的なことに対処して、人は成長することを、改めて実感させられました。まだまだ油断は出来ませんが、スポーツ、文化、学術、様々な面での人と人が実際にふれあう中でしか体験できない新たな気づきを膨らませていきたいものです。

今年は、100周年を見据えて動き出すこと、複数年に渡り行われるものなど、2024年を挟んだ様々な動きが目に見えてくることでしょう。「100周年はゴールではなく折り返し点」というフレーズが当たり前のように学内で聞かれ、折り返した先を見据えたターンを計画しています。同時に、少子化の進行による教育を取り巻く環境の厳しさは増す一方です。創立者の島田依史子先生は、戦前戦後を通じて、その時代には理解が得難いような、女子実業教育としての商業教育、専門学校としての臨床検査、短期大学での英語教育への果敢に挑んでいきました。戦前には良妻賢母のための裁縫、高度成長期といえども家政科か国文中心だった短大教育の時代にそれらと異なる道を選択していきました。公衆衛生が未発達な中で女子の新たな資格としての検査技師への参入も未到の領域でした。我々は、この先の時代にきっと必要となるのであろう新たな教育領域を見いだしていかねばなりません。今はまだ早いではなく、必ず当たり前になるのを信じ、それを見いだす100周年となるべく2023年を全力で突き進んで参ります。

 

2023.4

 

学院長・理事長プロフィール

島田 昌和(Masakazu Shimada

 

経営学博士(明治大学)

1961年生まれ。

早稲田大学社会科学部卒業 明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期中退。

ミシガン大学客員研究員、一橋大学大学院商学研究科日本企業研究センターフェロー、経営史学会常任理事(2015-2016年)

1993年 文京女子大学(現 文京学院大学)経営学部 専任講師

2001年 文京女子大学(現 文京学院大学)経営学部 教授

2015年 学校法人文京学園理事長就任 文京学院大学では経営学部教授として「経営者論」を担当する。

著書に『渋沢栄一 社会企業家の先駆者』『原典で読む 渋沢栄一のメッセージ』他多数

2022年 学院長就任