経営学部

2012年10月29日、11月5日 NBC冠講座「起業と事業創造」を開講しました! <1>

2012.11.19

今年度も、東京ニュービジネス協議会(NBC)冠講座「起業と事業創造」(2年生対象)が開講されました。

 

 

山家社長.jpg

今年度最初の特別講義は、10月29日。

株式会社ワイエムジーワンの代表取締役、山家一繁氏をお招きしました。

講義テーマは、『ニッチ市場の探索とその事業化』。

山家氏は大学卒業後自動車用品商社に勤め、父親の創業した山家工業所に入社し、工業用ゴム製品、接着剤、自動車部品卸業の業態をフィルムラッピング事業に180度業態変革をしました。同社はマーキングフィルムを使用したラッピング技術を、自動車車両、バス、トラック、鉄道、ジェット機、船舶とあらゆる動体構造物に用いて、企業のコミュニケーション能力の向上に貢献しています。

新たな製品を新しい市場に出す際に、積極的なwebマーケティングのツールの一つとして、社長自らfacebookを活用しておられます。「この方法だと大企業と中小企業では差がなくなってくる。新しい新規のビジネスを世に問う時に、世の中に発信するツールを今の皆さんはもう持っているということです。facebookのようなツールは周りの人から比べてどれだけ半歩先に行けるかがポイント。最初に一歩を踏み出すことが重要です。それが変化に通じて変化するということです。」

自らが展開するビジネスの仕組みを構築しつつ、時代が大きく変化している中で、戦略社長の存在する機動力のある中小企業の強みについて学生に熱く語っていただきました。

 

黒部社長.jpg第2回目の特別講義は、11月5日。

株式会社リーガル・リテラシーの代表取締役、黒部得善氏をお招きしました。

講義テーマは、『資格と独自のノウハウ活用によるニューサービス創出』。

「”必要な人”が辞めなければ会社は強くなる。」リーガル・リテラシーは「労務管理の見える化」技術を活用して労務管理のリスクマネジメントサービスを提供している企業です。黒部氏は、在学中に社会保険労務士の資格を取得、港区橋本定人事務所、目黒区志村幸彦事務所、渋谷区大野実事務所にて会社が抱える多くの労務管理を経験され、一旦社労士業界を離れ、株式会社リーガル・リテラシーを創業されました。

リーガル・リテラシーは、社会保険労務士という資格を持っているから何が出来るかというよりも、「自分たちの顧客は誰なのか?」、「そこではどのようなリスクマネジメントが求められるのか?」というビジネス的発想から、労務という概念を大きくとらえ、会社の抱える労務リスクを独自のノウハウによってサービス提供しているところに大きな特徴があります。今現在、従業員は社長を含めて3~4人。学生はたったそれだけで事業が動くのかと驚いていましたが、「とにかくノウハウを構築するために、データを解析する技術力を重視していたから、きちんとしたノウハウをもとに少人数でも対応できていた。ただ、今後の展開のためには、従業員を雇うために、そのノウハウを整理して、自社で従業員を育てていく段階に来ている。」と黒部氏はビジネスのノウハウの重要性を語っていました。

学生は、自分のアルバイト先と照らし合わせて労務について理解しながら、黒部氏の起業の経緯やビジネスモデルの構築に熱心に聞き入っていました。