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2024年 学院長・理事長 島田昌和 新春のご挨拶

大学2024.01.01

皆様、あけましておめでとうございます。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。新年早々、大規模な地震や航空機事故など、痛ましく多大の苦難を伴う年明けとなりました。本学関係者のみならず、被害にあわれたすべての方のご冥福をお祈り申し上げ、いまだ渦中にある方々の一刻も早い救難を願っております。

本学院にとりまして本年は学院の創立から100年目を迎える特別な1年となります。創立者・島田依史子先生が関東大震災で曲がった自宅を改造して裁縫伝習所を開設して以来、今に至る道のりは決して平たんな道ではありませんでした。収容人数を広げるために校舎を拡張しようと銀行に相談に行っても女性では信用できないと断られ続けました。生徒の就職の斡旋に依史子先生自ら足を運び、通学定期を出してあげたいと正式な学校の設置認可を取って発展させてきました。さらに上級の甲種実業学校を設置し、裁縫教育から商業教育に方向性を大胆にシフトさせていきました。戦後の焼け野原の中、新制学校に切り替え、専門学校や短期大学といった高等教育に進出しました。埼玉県内の現・ふじみ野キャンパス校地を取得し、地元の要望に応えた専門学校や短期大学を設置し、その後、日本で初の女子大経営学部開設へと邁進してまいりました。時代の波を見て、高等教育の共学化や医療保健分野へ進出し、現在の2幼稚園、女子中高、大学4学部大学院6研究科を擁するに至っております。

創立者とその後継者は皆、生徒や学生に授けるべき次世代の教育を追い求め、自分らの目や頭を使って探求し、一瞬たりとも立ち止まることなく不断の努力を積み重ねて今に至ったと自負しております。様々な家庭環境やバックボーンを持つ一人一人の生徒・学生・保護者にとことん寄り添うことを希求してまいりました。これらを継続し、さらに高めていくことは言うまでもないことですが、物には節目が大事ですので、来し方をきちんと振り返り、その上で次の大きなステップに踏み出す1年にしたいと考えております。

我々の規模では分不相応と思っておりますが、誰もやったことのない唯一無二の100周年企画を目指して参ります。その柱となるものが、劇場公開映画の制作です。昔から古い卒業生の方々に「島田依史子先生の人生って、NHKの朝ドラみたいですよね。朝ドラにならないものでしょうか」と問われ続けて参りました。それは無理でしょう、と思ってきましたが、100周年こそ、皆さんの思い描く大きな夢を実現するためにアクションを起こすべきと考えました。ありがたいことにコンテンツビジネス領域の先生のご尽力で、エンターテイメント性を加味して全国の劇場で公開する契約を済ませることができました。

映画の原案は、本学院の「バイブル」として読み継がれてきた創立者島田依史子著の『私の歩んだ道』です。この『私の歩んだ道』を映画の公開に先立って一般書籍とすることにもしました。講談社エディトリアルから『信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語』というタイトルで、全国の書店で販売されます。

映画館に足を運ぶという事は、本学院関係者でなくともその映画に共感して涙し、勇気をもらい、自分自身の大きな夢を抱くものなければいけないと思っております。若い生徒や学生の皆さんには、自分の不安を投影し、何かのヒントや勇気をもらえる映画になれたらいいなと思っております。年配の方々には依史子先生の苦難のエピソードに涙しつつ、まだまだ若いものには負けてられない、チャレンジは誰にでもできるものと勇気と希望をもらえる映画にできたらと思っております。

本学に通う生徒は決して恵まれた家庭環境にある子ばかりでは無かったそうです。それでも彼女たちは銀行や商社、デパートで働きたいという夢を描き、生徒たちの夢を実現させたい一心で会社を訪ねていくうちに商業教育の必要性を知り、本学は新たな領域に乗り出していきました。その“100周年版”も着々準備中です。臆すること無く果敢にチャレンジする1年として参ります。

多くの卒業生との再会できる1年にもしたいと思っています。足が遠のいていらっしゃった方も、同窓生にお声掛けされてどうぞ学び舎にお越し下さい。

 

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