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9月14日(土)国際連携教育プログラムの一環で留学生の防災体験を取材しました!【本郷キャンパス:学生記者】

大学2019.10.15

私は留学生たちと共に本所防災館に行き、防災体験をしました。
館内に入ると、はじめに防災に関するビデオ鑑賞をします。ビデオは、災害が起きたときに自分を守れるか、自分の大切な人を守れるかという内容です。そのテーマはとても重く、緊張感のある体験のスタートでした。

その後、地震、暴風雨、消火、水害の4種類の体験をしました。
 

 

はじめは地震体験です。
まず、地震の説明から始まりました。日本は世界的にみても地震の数が非常に多い国です。説明の中でも、30年以内に70%以上の確率で大きな地震が発生するという予測は私たちの気を引き締めるものでした。

説明のあと、実際に震度7の地震を体験しました。
アメリカからの留学生Kou Yangさんは体験後、シミュレーション自体は楽しかったが、それが実際に起こると考えるととても恐かったと語っていました。
彼や他の多くの留学生がこれまでに地震を体験したことがなく、地震の強さに驚いていました。
 

 

 

(地震体験の様子)

 

次に暴風雨体験です。
全員がレインコートを着て、暴風・暴雨を浴びました。先日非常に強い台風が関東地方を直撃するなど、暴風・暴雨災害も日本では多発しています。そのため、それを前もって体験し備えておくことは重要です。

体験は私が想像していたよりも何倍も強く、軽いパニックに陥ってしまいました。雨のせいで目と耳が塞がれ、風によって身動きがとれなくなりました。目の前のポールにしがみつくので精一杯です。全員が自然の脅威を肌で感じました。
 

 

(前を向いていられないほどの風雨が強かったです)

 

(「全員無事だぞ!」と記念撮影)

暴風雨体験のあとは消火体験をしました。
消火器に水をいれたものを使い、スクリーンに映る火を消す練習をしました。

火元を発見すると「火事だ!」と叫び、周りの人に火事であることを伝えます。そうすることで周りの人たちの逃げ遅れを防いだり、消火活動の助けを得たりすることができます。そして、自分の安全を確保しながら消火器の消火範囲まで火に近づき、黄色の安全ピンを外してから、ホースを握って狙いを定めてから消火します。

安全ピンは一見固そうに見えたのですが、そのようなこともなく、スムーズに外すことができました。また、火に狙いを定めるときも、それほど難しくは感じませんでした。

しかし、それは今回が練習であったからです。実際はより危険で、落ち着いて行動できない可能性が十分にあります。その際は、火に近づきすぎず、自分の安全を確保することも必要だと学ぶことができました。

私は日頃消火器を目にしますが、実際にはその使い方を知りませんでした。この体験を通して使い方を学ぶことができ、万が一のために心の準備と実際に使う時の準備ができたと思います。

 

 

 

(消化体験の様子)

最後に水害体験です。
ここでは都市型水害が起きた際に、自分がいる部屋から脱出できるか、自分が乗っている車から脱出できるかどうかを体験しました。

私も挑戦してみたのですが、水が高さ30㎝まで溜まった際の壁は想像以上に重く、開けるのが困難でした。二人で協力してドアを開けようとしている学生たちも見られ、実際に水害が起こったときは本当に厳しい状況になることがわかりました。

私はここで、こうならないために事前の行動が大切だと感じました。水が溜まる前に部屋から脱出することや、洪水が起こりそうな場合は車を運転しないなどができると思います。水害は地震と異なり、一瞬で生じるものではなく、徐々に発生するものです。その場での状況判断を的確に行えれば、自分たちの身を守ることができるのではないかと考えました。
 

 

(必死にドアを開けようとする様子)

 

(2人がかりでなんとか開けられました)

近年、地震や大雨などの自然災害が日本で増えています。留学生たちが日本で学ぶ期間は長くありませんが、その期間に何が起こるかは誰もわかりません。様々な危機にそなえ、彼らには無事に留学生活を送ってもらいたいと思いました。

                                                                                                  外国語学部3年笹原