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第二回 新・文明の旅 下見 二日目

大学2014.03.04
第2回 新・文明の旅 下見チーム
■石黒先生メモ
3/3(月)
クラクフ視察
ヴィエリチカ岩塩鉱視察(木村先生・片岡さん)/ 市内視察(寺林さん・石黒)
本日のクラクフチームは、ヴィエリチカ岩塩鉱視察組と市内視察組に分かれ、実際に学生が派遣された時のことを想定しながら、可能な限り色々な箇所を視察・インフォメーションの収集に力を入れました。
実際の行動を開始するに先駆けて、7:00a.m.より朝食を取りながらミーティングを実施しました。出発前及びこちらへの移動の途上に細かい準備などについては4人で話し合ってきたのですが、日本への連絡の方法・内容・タイミング、持参したお土産の配分と荷物のアレンジメント、それぞれの活動に必要な現金金額と良い換金方法など、いくつか再度練り直す必要がありました。幸い、それぞれの得意分野と担当分野がしっかりしているので、必要に応じてそれぞれにリーダーシップを取って頂き、効率的に対処することができました。
余談ですが、ホテルで頂いた朝食はドイツのスタイルに似ているのかなという印象がありました。各種ハムなどのコールドミート、チーズ、ハードブレッドを含めた数種類のパンに加え、一般的なEnglish/American Breakfastで提供されるような卵料理、ソーセージなどもありました。(片岡さんのコメントによると、ヨーグルトやジャムもとても美味しかったようです。)
朝食後、日本への連絡といくつかの事務事項を処理をした後、二つのグループに分かれて本日の行動を開始しました。
ホテルは旧市街地から少し離れた場所にありますが、市内を視察するのには十分徒歩圏内で、先ずは市街地の一番上、明日絹川先生と大野先生が到着する予定の鉄道駅の視察から出発し、徒歩で南下しながらそれぞれのポイントを見ていきました。
鉄道駅は、旧駅舎から、新たにプラットフォーム横に巨大なKrakowka Galeriaというショッピング・センターと接続していて、長距離/ローカルの鉄道が発着している様子でした。ショッピング・センターは非常に大きく、欧州発のInternational Brandsなどがたくさん入っていて(ex. 入口にはZARAやH&Mが大きく店を構えていました。その後そういうお店が延々と続きます。)、ある種ヨーロッパのどこの都市にもあるような画一的な雰囲気がありました。月曜午前中でしたが、かなりのお客さんが入っていました。
その後は、市街地の上のほうから、バルバカン -> 聖マリア教会 -> 中央広場 -> 織物会館 -> 中央広場 -> ヴァヴェル城 -> カジミエシュ地区(ユダヤ人街) -> ヤギェロン大学近辺、とそれぞれを見学していきました。
クラクフは文化のさすがにポーランド文化の中心らしく、また、第二次世界大戦時に破壊されていない街のため、古くて美しい建造物が多く残っています。上述のように全て徒歩でまわれるため、学生達がポーランド文化を理解するうえで大変重要な場所であると思います。上記のそれぞれのスポットは、ひとつひとつがとても興味深いので、詳細はまた帰国後に資料なども含めてご報告しようと思います。個人的には、キリスト教文化を中心とした美しい歴史的景観を持つ旧市街地と、道を一本はさんで存在する、未だに荒廃から復興できていないユダヤ人街の共存に、複雑な心境になりました。また、旧市街地から少し外れると、観光としての街とは別の、人が日々生活する街としてのクラクフを見ることができました。市民の多くは市街地の中心からは離れた場所に暮らしていると思われますので、地元の方達の生活に触れる機会があればと思いました。このように、学生の方達には、ポーランドの持つ複雑な歴史を少しでも理解し、単なる観光旅行に終わることの無い旅をしてもらえればと思います。明日はヤギェロン大学の先生や学生の方達との交流がありますので、そのような点を色々と聞かせて頂けたらと思っています。
本日は月曜のため、多くの美術館・博物館が閉館のため訪れることができませんでした。明日・明後日の行動の合間を縫って、できるだけ行ってみたいと思っています。唯一開いていると思われた織物会館の地下の歴史博物館は、なんとイギリス大使館がホールを借り切ってパーティをするので、今日・明日は閉館ということでした(!)。残念。学生さんの予定を立てる時は、色々な箇所の開館時間について、事前にできるだけリサーチしていく必要があると痛感しました。
本日の視察では、寺林さんがお持ちくださった磁石がとても役に立ちました。いくつも見どころがあり、色々な道を行ったり来たりする際、磁石を片手に地図上の方角を確認することにより、スムーズに効率的にたくさんの場所を周ることができました。やはり古くから存在する磁石と紙は、ここはという時に一番頼りになるのだなと実感しました。
余談になりますが、クラクフの街には素敵なカフェが本当にたくさんあります(!)。昼食もとらずに歩き回った後、市街地のカフェに二人で入りましたが、飲み物・ケーキが美味しいうえにゆったりとした雰囲気で、冷たくなった身体が一気に温まりました。ヨーロッパのカフェ文化は、やはりとても素敵だな、と感じました。
寒さといえば、街ややはり寒いです。でも例年のこの時期に比べると、今年は比較的暖かいようです。テレビでは最高気温が12度と言っていましたが、実際はもう少し気温は低いと思います。特に夜間になるとかなり冷え込みます。石畳の道と古い石造りの建物なので、芯から寒さが伝わってくるという感じです。(今これを記録しているホテルはヒーターもついていてとても暖かいですが・・・。)
もうひとつ気がついたのが、車の運転が結構ラフです。ここは右車線であるのと、運転がとても速いので、歩き回るのには要注意です。また、石畳の道が多いので、歩く際にも注意が必要です。私は今日はスニーカーを履いていたにもかかわらず、石畳でつまずいて、危ういところで寺林さんに救って頂きました。
最後に、今日はインフォメーションセンターや、カフェの人たちと少し話す機会がありました。ポーランドは昔から教育レベルが高く勤勉な国民性で有名ですが、本日接した方達とは、英語でコミュニケーションがスムーズに取れました。(観光客が多いので当然といえば当然ですが。)また、私がお話しした人達は皆親切に対応してくださり、大変助かりました。(ex. 旧ユダヤ人街では、観光ツアーの誘いを断ったにも関わらず、ガイドのおじさんは丁寧に見どころとルートを教えてくれました。)
本日視察した建造物・場所はどれも印象的でしたので、メンバーそれぞれが多様な感想を持っていると思います。帰国後にできるだけフィードバックをできたらと思います。明日は3つのグループ(日本精工さんワルシャワ事務所訪問組(絹川先生・大野先生)、日本精工さんKielce工場訪問組(木村先生・石黒)、アウシュビッツ訪問組(寺林さん・片岡さん))に分かれての行動です。それぞれしっかりと見て・聞いてきたいと思います。
■木村先生メモ
3月3日(月)        2日目
片岡さん・木村チームは、ヴィエリチカ岩塩抗とクラクフ旧市内の外縁の探索を行った。学生のエクスカーションとしては、アウシュビッツ視察を予定しているが、もう一つの候補としてヴィエリチカ岩塩抗も検討しなければならない。ここは多くのガイドブックにも掲載されている通り、1978年に世界遺産に登録された人気のある観光地で、ポーランド在住の日本人もお勧めしている場所であり、クラクフの人々にとっても地元の魅力をアピールしたい場所のようである。階段をグルグルと回りながら一気に下っていくと岩塩の採掘跡には、様々な像や広大な礼拝堂が存在している。地下深くにひっそりと佇むコペルニクスの像やポーランド建国の父であるピウスツキの像は、ポーランド人でなくとも私たちを神聖な気持ちにさせてくれる。壁に付着する塩の結晶は本当にしょっぱいのだろうか。舐めてみると・・・!ポーランド訛りの英語ガイドは聞き取るのが大変だったが、片岡さんがサポートしてくれたおかげで楽しめました。ヂェンクゥイェン(ありがとう)!
この岩塩抗は、サナトリウムとしても利用されているようで健康に良いらしいが、既に2時間以上歩き続けた私は疲れ切っていた。ユダヤ人街の小さなカフェに入り、しょっぱい大きなピザと、これまたしょっぱいサラダをシェアしてお腹のなかから塩漬け状態のようになった。この時はスパークリングウォーターが一番おいしかった。つぎの目的であるヴィスワ川沿いのヴァヴェル城にのんびりと向かう。ガイドブックと同じ構図の写真を撮ろうと、橋の上にたどり着き撮影する。大きな貨物船のような船が停泊しており残念がる片岡さんだが、ガイドブック以上の貴重な一枚が撮れました。途中の道端には、キク科のようなピンクの縁取りの付いた花や、赤く小さなブラシを付けたような樹木などがあり、異文化を体験しました。一方で、日本と同じようなハコベ、イヌノフグリ、ノボロギクなどの草花が咲いていて心温まりました。学生の皆さん、日本とポーランドの共通点まだまだありそうですよ。

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第2回 新・文明の旅 下見チーム

 

■石黒先生メモ

 

3/3(月)

クラクフ視察

ヴィエリチカ岩塩鉱視察(木村先生・片岡さん)/ 市内視察(寺林さん・石黒)

 

本日のクラクフチームは、ヴィエリチカ岩塩鉱視察組と市内視察組に分かれ、実際に学生が派遣された時のことを想定しながら、可能な限り色々な箇所を視察・インフォメーションの収集に力を入れました。

 

実際の行動を開始するに先駆けて、7:00a.m.より朝食を取りながらミーティングを実施しました。出発前及びこちらへの移動の途上に細かい準備などについては4人で話し合ってきたのですが、日本への連絡の方法・内容・タイミング、持参したお土産の配分と荷物のアレンジメント、それぞれの活動に必要な現金金額と良い換金方法など、いくつか再度練り直す必要がありました。幸い、それぞれの得意分野と担当分野がしっかりしているので、必要に応じてそれぞれにリーダーシップを取って頂き、効率的に対処することができました。

 

余談ですが、ホテルで頂いた朝食はドイツのスタイルに似ているのかなという印象がありました。各種ハムなどのコールドミート、チーズ、ハードブレッドを含めた数種類のパンに加え、一般的なEnglish/American Breakfastで提供されるような卵料理、ソーセージなどもありました。(片岡さんのコメントによると、ヨーグルトやジャムもとても美味しかったようです。)

 

朝食後、日本への連絡といくつかの事務事項を処理をした後、二つのグループに分かれて本日の行動を開始しました。

 

ホテルは旧市街地から少し離れた場所にありますが、市内を視察するのには十分徒歩圏内で、先ずは市街地の一番上、明日絹川先生と大野先生が到着する予定の鉄道駅の視察から出発し、徒歩で南下しながらそれぞれのポイントを見ていきました。

 

鉄道駅は、旧駅舎から、新たにプラットフォーム横に巨大なKrakowka Galeriaというショッピング・センターと接続していて、長距離/ローカルの鉄道が発着している様子でした。ショッピング・センターは非常に大きく、欧州発のInternational Brandsなどがたくさん入っていて(ex. 入口にはZARAやH&Mが大きく店を構えていました。その後そういうお店が延々と続きます。)、ある種ヨーロッパのどこの都市にもあるような画一的な雰囲気がありました。月曜午前中でしたが、かなりのお客さんが入っていました。

 

その後は、市街地の上のほうから、バルバカン -> 聖マリア教会 -> 中央広場 -> 織物会館 -> 中央広場 -> ヴァヴェル城 -> カジミエシュ地区(ユダヤ人街) -> ヤギェロン大学近辺、とそれぞれを見学していきました。

 

クラクフは文化のさすがにポーランド文化の中心らしく、また、第二次世界大戦時に破壊されていない街のため、古くて美しい建造物が多く残っています。上述のように全て徒歩でまわれるため、学生達がポーランド文化を理解するうえで大変重要な場所であると思います。上記のそれぞれのスポットは、ひとつひとつがとても興味深いので、詳細はまた帰国後に資料なども含めてご報告しようと思います。個人的には、キリスト教文化を中心とした美しい歴史的景観を持つ旧市街地と、道を一本はさんで存在する、未だに荒廃から復興できていないユダヤ人街の共存に、複雑な心境になりました。また、旧市街地から少し外れると、観光としての街とは別の、人が日々生活する街としてのクラクフを見ることができました。市民の多くは市街地の中心からは離れた場所に暮らしていると思われますので、地元の方達の生活に触れる機会があればと思いました。このように、学生の方達には、ポーランドの持つ複雑な歴史を少しでも理解し、単なる観光旅行に終わることの無い旅をしてもらえればと思います。明日はヤギェロン大学の先生や学生の方達との交流がありますので、そのような点を色々と聞かせて頂けたらと思っています。

 

本日は月曜のため、多くの美術館・博物館が閉館のため訪れることができませんでした。明日・明後日の行動の合間を縫って、できるだけ行ってみたいと思っています。唯一開いていると思われた織物会館の地下の歴史博物館は、なんとイギリス大使館がホールを借り切ってパーティをするので、今日・明日は閉館ということでした(!)。残念。学生さんの予定を立てる時は、色々な箇所の開館時間について、事前にできるだけリサーチしていく必要があると痛感しました。

 

本日の視察では、寺林さんがお持ちくださった磁石がとても役に立ちました。いくつも見どころがあり、色々な道を行ったり来たりする際、磁石を片手に地図上の方角を確認することにより、スムーズに効率的にたくさんの場所を周ることができました。やはり古くから存在する磁石と紙は、ここはという時に一番頼りになるのだなと実感しました。

 

余談になりますが、クラクフの街には素敵なカフェが本当にたくさんあります(!)。昼食もとらずに歩き回った後、市街地のカフェに二人で入りましたが、飲み物・ケーキが美味しいうえにゆったりとした雰囲気で、冷たくなった身体が一気に温まりました。ヨーロッパのカフェ文化は、やはりとても素敵だな、と感じました。

 

寒さといえば、街ややはり寒いです。でも例年のこの時期に比べると、今年は比較的暖かいようです。テレビでは最高気温が12度と言っていましたが、実際はもう少し気温は低いと思います。特に夜間になるとかなり冷え込みます。石畳の道と古い石造りの建物なので、芯から寒さが伝わってくるという感じです。(今これを記録しているホテルはヒーターもついていてとても暖かいですが・・・。)

 

もうひとつ気がついたのが、車の運転が結構ラフです。ここは右車線であるのと、運転がとても速いので、歩き回るのには要注意です。また、石畳の道が多いので、歩く際にも注意が必要です。私は今日はスニーカーを履いていたにもかかわらず、石畳でつまずいて、危ういところで寺林さんに救って頂きました。

 

最後に、今日はインフォメーションセンターや、カフェの人たちと少し話す機会がありました。ポーランドは昔から教育レベルが高く勤勉な国民性で有名ですが、本日接した方達とは、英語でコミュニケーションがスムーズに取れました。(観光客が多いので当然といえば当然ですが。)また、私がお話しした人達は皆親切に対応してくださり、大変助かりました。(ex. 旧ユダヤ人街では、観光ツアーの誘いを断ったにも関わらず、ガイドのおじさんは丁寧に見どころとルートを教えてくれました。)

 

本日視察した建造物・場所はどれも印象的でしたので、メンバーそれぞれが多様な感想を持っていると思います。帰国後にできるだけフィードバックをできたらと思います。明日は3つのグループ(日本精工さんワルシャワ事務所訪問組(絹川先生・大野先生)、日本精工さんKielce工場訪問組(木村先生・石黒)、アウシュビッツ訪問組(寺林さん・片岡さん))に分かれての行動です。それぞれしっかりと見て・聞いてきたいと思います。

 

 

■木村先生メモ

3月3日(月) 2日目

片岡さん・木村チームは、ヴィエリチカ岩塩抗とクラクフ旧市内の外縁の探索を行った。学生のエクスカーションとしては、アウシュビッツ視察を予定しているが、もう一つの候補としてヴィエリチカ岩塩抗も検討しなければならない。ここは多くのガイドブックにも掲載されている通り、1978年に世界遺産に登録された人気のある観光地で、ポーランド在住の日本人もお勧めしている場所であり、クラクフの人々にとっても地元の魅力をアピールしたい場所のようである。階段をグルグルと回りながら一気に下っていくと岩塩の採掘跡には、様々な像や広大な礼拝堂が存在している。地下深くにひっそりと佇むコペルニクスの像やポーランド建国の父であるピウスツキの像は、ポーランド人でなくとも私たちを神聖な気持ちにさせてくれる。壁に付着する塩の結晶は本当にしょっぱいのだろうか。舐めてみると・・・!ポーランド訛りの英語ガイドは聞き取るのが大変だったが、片岡さんがサポートしてくれたおかげで楽しめました。ヂェンクゥイェン(ありがとう)!

 

この岩塩抗は、サナトリウムとしても利用されているようで健康に良いらしいが、既に2時間以上歩き続けた私は疲れ切っていた。ユダヤ人街の小さなカフェに入り、しょっぱい大きなピザと、これまたしょっぱいサラダをシェアしてお腹のなかから塩漬け状態のようになった。この時はスパークリングウォーターが一番おいしかった。つぎの目的であるヴィスワ川沿いのヴァヴェル城にのんびりと向かう。ガイドブックと同じ構図の写真を撮ろうと、橋の上にたどり着き撮影する。大きな貨物船のような船が停泊しており残念がる片岡さんだが、ガイドブック以上の貴重な一枚が撮れました。途中の道端には、キク科のようなピンクの縁取りの付いた花や、赤く小さなブラシを付けたような樹木などがあり、異文化を体験しました。一方で、日本と同じようなハコベ、イヌノフグリ、ノボロギクなどの草花が咲いていて心温まりました。学生の皆さん、日本とポーランドの共通点まだまだありそうですよ。