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2017年9月28日(木)「国際福祉機器展」を取材してきました!【ふじみ野キャンパス:学生記者】

大学2017.11.13

保健医療技術学部 理学療法学科3年生の授業で国際福祉機器展の見学に行ってきました。国際福祉機器展とは、ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会です。また、利用者や家族向けのセミナーも行っています。体験もでき、とても楽しく福祉機器を学ぶことができました。今回、私たちが見学・体験してみて、興味を持ったものをご紹介します。

 

 

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▲会場入り口に設置された看板

 

まず、アビリティーズという会社のトレアックスパッドというものを体験してきました。この福祉機器は楽しみながらトレーニングができるもので、スケールモードとランダムモードの2種類あります。

左の写真は左右のバランスを評価するものです。たくさん光がついている方に荷重が多くかかっています。これを使い左右のバランスを見て学習することができ、麻痺患者や荷重制限のある患者に有効であると思いました。右の写真ではクイックタッチというもので、パッドのインジケーターが光ったら、そのパッドを触るものです。このようにバランスボールを使って行うことによりバランス能力も鍛えられます。子供や高齢者の方が楽しくトレーニングできるもので良い福祉機器だと思いました。

 

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▲トレアックスパッドを体験する様子

 

 

次はリフトです。リフトは介助者の負担を軽減させ、利用者が使い心地の良いものが求められます。今回体験したリフトは壁に取り付ける必要がなく、柱を4本立てその範囲内であればどこでも動かすことができます。リフトに乗っていて負担もなく、とても使い心地のいいものでした。他にもたくさんのリフトがありましたが、一番動かせる範囲が広く、誰でも使用しやすいものだったと思います。

 

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▲リフトを体験する様子

 

Hondaの車いす仕様車N-BOX+を体験しました。想像以上にスロープの乗り降りの移動がスムーズで、驚きました。また軽車両なのに、車椅子に乗りながらの乗車でも、天井が高く横幅も広く、非常にゆったりとした空間でした。リモコン1つの操作で簡単に動かせるのも、楽にできて良いなと思いました。実際に車が走行しているときの、体験もしてみたかったです。さらに、介護以外にも、普段の買い物や趣味などにも使用できるところもあり、様々な場面でとても便利な車であると感じました。

 

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▲「車いす仕様車N-BOX+」を体験する様子

 

 

Hondaのサイドリフトアップシート車を体験しました。回転から昇降まで、すべて電動操作での乗り降りができ、操作もとても簡単でした。シートはとても座りやすく、少し高くなる時に怖さはありましたが、ゆっくりとスムーズなので、安心して乗ることができました。さらに、この車両は、介護する方が隣に並んで乗車することができるため、走行中も目が届きやすく、安全でいられると思いました。

 

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▲「サイドリフトアップシート車」を体験する様子

 

 

かわいいコミュニケーションロボット、『PALRO』を体験しました。この『PALRO』は、100人以上の顔と名前を覚え、一人ひとりに合わせた会話をすることができます。顔を何回も認識することで、その人の年齢も当てることができたり、健康体操を可愛らしく指導してくれたり、レクリエーションの提供をしたり、楽しめる機能が多くありました。そしてなんといっても、とっても可愛くて愛らしいので見ていて笑顔になれます!!『PALRO』を使うことで、利用者の方のリハビリに対する意欲の向上に繋がり、介護者の方の企画運営の負荷を軽減することができるなど、多くの介護施設で活躍しているそうです。

 

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コミュニケーションロボット『PALRO』との会話を楽しむ様子

 

~最後に~

 今回の国際福祉機器展に参加し、福祉機器には様々な種類があり、多くの場面で活用できるものがたくさんあることを学びました。将来私たちが理学療法士になったときに、利用者・介助者に合った福祉機器の情報提供ができるよう学んでいこうと思いました。この見学を学生のうちにできたことは、とても貴重な経験となりました。

 


取材・記事執筆◆理学療法学科3年 須永亜美

          横山里緒