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留学体験談

NEW!【アメリカ】セントベネディクト・セントジョンズ大学 交換留学近況レポート②

留学先    :College of Saint Benedict and Saint John’s University    
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻     
留学期間   :2021年8月31日~2022年5月10日           
氏名・学年  :S・Mさん(留学時:3年生)  



アメリカで学んだこと

この交換留学に参加しようと思った理由は、自分の英語力を高めること、そして自分の知らなかったアメリカの文化について教科書などから学ぶのではなく、自分自身がその場に行って体験しながら学びたいと思ったからです。また、自分の語学力と知識を高めるだけではなく、新しい人々との出会いを通して自身の視野を広めることもこの交換留学に参加しようと思ったきっかけの一つです。
交換留学が開始する前に私が立てた目標は、まず、なるべく早く現地の生活に慣れること、文京学院大学ではなかなか学べないことをたくさん勉強すること、友達をたくさん作ること、これまで体験したことのないことにたくさんチャレンジしてみることでした。アメリカはこれまで暮らし慣れてきた日本とは全く異なる国であること、そして、日本とアメリカの大学の学習方式の違いを認識し、慣れない、見たことのないことがたくさんあると予測した上で立てたのが4つの目標です。
学期が始まった当初はブロックシステムという仕組みの関係で、授業は3つでした。それらは、Public Speak、Intercultural Communication、そしてIntro to Film Studiesという授業でした。Public Speakでは主にスピーチについて学んでいます。この授業を通して、これまで全く知らなかったスピーチに関しての知識やテクニック、事前準備の大切さ、そして考えたこともなかったスピーチの種類について学び、実践しています。この授業では、自分のスピーチ力を高めることを私自身の目標としておりますが、この目標は半分程度しか達成できていないと考えています。なぜなら、まだまだ人前で話すことに緊張してしまう自分がいるので、もっと練習が必要だと思うからです。もちろんのことですが、授業は全部英語で行われる上に、クラスメイトもほとんど全員ネイティブスピーカーですので、英語母語話者ではない自分が、大勢の母語話者の前に立ってスピーチをすることは、これまで経験したことのなかった緊張感を体験させてくれました。これからは、この授業を通してさらにスピーチについて学び、自分のスピーチ力を高め、緊張せずに自分の話したい内容を話せるようになりたいです。
Intercultural Communicationの授業は、たくさんの国の文化について先生の体験を聞きながら異国文化交流について学び、自身の体験をグループディスカッションで共有していく形で進められています。この授業では、毎回新しい知識を先生とクラスメイトから学ぶことができますので、非常に自分の将来に役立つと考えています。また、文京学院大学の棚橋先生の学生と交流するプログラムも行われており、日本とアメリカの文化の違いをはっきりと教えてくれる良い機会となっております。この授業での私の目標は、他文化を尊重、スムーズな異文化交流をできるようになることですが、この目標は達成できていると自分で考えています。現に今、異なる土地で様々な人と出会っている中、この授業で学んだことを即実践に移せるので、これからもこの授業で異文化交流についてさらに学び、どんどん実践していきたいと思います。
Intro to Film Studiesの授業では、映画の仕組みや作成方法について学んでいます。具体的には、光、色、音、カメラアングル、編集などがどのように使われているかについて学び、映画を実際に見て、その映画の分析エッセイを2つ読み、自分自身で分析エッセイを作成して提出するという形で授業が行われております。毎週月曜日は映画を見る時間ですので、月曜日は非常に楽しみですが、エッセイの内容が大変難しく、読むのに苦労しています。この授業での私の目標は、映画の仕組みなどを理解し、どうしてディレクターがそのようなアングルや光などを使ったのかを分析できるようになることですが、まだまだ達成できていません。たくさんの専門用語を学び、それがどのように使われているかを理解していかなければなりません。
現在はブロックシステムのCブロックに入っており、10月21日から授業が一つ増えました。それは、English for Bilingual Students Readingという授業で、バイリンガルのための英語の授業となっています。基本的には授業内でリーディングをし、それについてライティングをしたり、ディスカッションをしたりする授業です。私はこの授業を通して自分のリーディング力とライティング力をアメリカの大学の授業についていけるくらいまで高めることを目標としています。まだまだ始まったばかりで、授業も一回しかしていないので、この目標をどれくらい達成できたかがまだわかりませんが、精一杯授業内でリーディング・ライティングをさせる授業方針ですので、自分の全力を出し切って、きちんとついていきたいと思います。
どの授業にも共通して言えることは、リーディング課題の量とクラスメイトの話す速度が凄まじいことです。授業参加開始から最初の1ヶ月は、毎日出る大量の課題に追い回され、クラスメイトの話を聞き取るので精一杯でディスカッションに参加できない日々を送っていました。最近は多少慣れてきて、リーディング課題をこなすことができるようになり、ディスカッションにも少しずつ参加できるようになってきました。しかし、まだまだ足りないことがたくさんありますので、常に危機感を持って学び、授業についていくだけではなく、しっかり参加できるように頑張りたいです。
現地での生活は自分が想像していたよりも遥かに楽しく、充実しています。キャンパス内の施設が豊富で、学外に出なくても十分楽しめます。カヌーや釣り、スポーツ観戦、サイクリングなど、たくさんのアクティビティーがあります。余暇の時間は友達とスポーツをしたり、ビリヤードをしたりすることもできるので、飽きることなく毎日楽しめます。また、自分が留学に来る前まで一番心配していた食べ物ですが、太るのを心配してしまうくらい美味しいものが多いです。そして、様々な活動や楽しいことを計画してくれる友達もたくさんできました。みんな親切で優しく、アメリカ文化を思う存分に体験させてくれるような活動を頻繁に企画してくれる上に、日々の会話の中でもたくさんのことを教えてくれます。アメリカ・中国・日本の文化の違いを日々体験し、友人と交流しながら学びを深めることができていることに大満足しています。しかし、これまで教科書から英語を学ぶことがほとんどだった私にとって、日常会話は非常に難しく、理解できない部分が多々あります。その度に、バイリンガルで日本語が非常に上手な友達に聞いて、少しずつ覚えています。また、友人たちから学んだこととして、学習と生活の両立が挙げられます。アメリカの大学は自主学習が非常に多く、莫大な量のリーディングをこなすことはもちろん、A4二枚以上のレポートも頻繁に出されます。その課題には今も苦しんでいますが、友人たちを見習い、遊ぶときは思う存分遊び、勉強するときは集中して勉強に励むことによる学習と生活の両立の快感を味わうことができました。これからも、両立を常に意識し、たくさん学び、たくさん体験していきたいと思います。

GASP2.jpg              この写真は友人たちと学校の湖でカヌーをしたときのものです。