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留学体験談

【カナダ】海外短期フィールドワーク・保健医療技術学部コース 体験レポート

【留学先】 カナダ ブロック大学
【学 部】 保健医療技術学部 看護科
【期 間】 2025年8月8日~8月25日
【氏 名】Iさん(留学時:1年生)


フィールドワークを通してカナダの医療制度を学ぶことができた。病院見学で専門の方々との交 流、大学の看護実習室や研究室の見学を通して沢山のことを肌身で感じることができた。
病院見学 で驚愕したことを挙げたいと思う。一つは患者も看護師も医者もマスクを着用していなかったこと である。日本とカナダとの当たり前の違いを病院に入った瞬間に感じた。
日本で感じるような病院 の独特な匂いなどによる圧迫感、別世界である病院という異空間に足を踏みいれる恐怖感は感じず にいられた。また、患者、看護師、医者という見えない境界線が取払われているようにも感じずにられた。
フランクな会話が飛び交いカフェテリアにいる感覚になった。二つにはリハビリ病院で家 族との面会時間の制限がないことである。24 時間いつでも出入りすることができるため、患者も家族もリラックスしながら病院内で過ごせるように感じた。
お互いの生活スタイルに合わせて無理無くコミュニケーションを取れるとことの重要性を感じた。日本では面会の制限時間が設けられていることが当たり前に思っていたが、時間に縛られず面会できることが気持ちのゆとりにつながることを学んだ。

大学の看護実習室の見学では日本よりも最先端な機械が備わっていた。病院で使用されているよ うなリストバンドを人形につけ、薬の時間にリストバンドのバーコードをかざすと必要な分の薬の みが出てくる仕組みになっていた。
間違えて他の薬を出してしまった場合は、モニターが赤く点滅 するようになっていた。実習室にこのような機械があることで実習生が戸惑ったり、パニックにな ったりすることなく、確認しながら薬の投与に携われると感じた。
また、患者の退院後の日常生活 を再現できる洋室や和室、シャワー室、棚などの家具が設置されていた。授業ではこの部屋を使い、教授が生活において危険な点を作り、生徒が患者の視点に立ち部屋の問題を考えていた。
最も印象に残っているのは、ベビーベッドに赤ちゃんと毛布がある場面の想定である。日常の何気ない要因が命に関わるということを五感を使い学んでいる。
カナダのように日常の場面を再現することで生活の中で起こり得る危険をどのようにアセスメントするか考えることが根付いている様に感じた。患者が自ら意識して日常生活の安全空間を作れる提案が出来るように、先ずは私自身がそのスキルを身に付けることの重要性を感じた。

研修の総まとめの最終課題のポスター発表では、妊産婦のメンタルケアについて述べた。日本に おいての妊娠中のメンタルによって起こっている問題や自殺率、産後の子育てに対するギャップや 自分の時間がなくなることによる育児放棄や虐待の現状を具体例や図を用いて説明した。また、こ のような問題にどのように向き合っているのかを述べた。発表を通して大学スタッフとカナダの現 状を話すことができた。
カナダでは日本に比べ、産後の検診以外は専門家に関わる機会が少ないとのこと、また、お話をしていく中で、カナダと日本の人の気質の違いによる影響も大きいと感じた。
カナダは困ったことがあると家族や友達に気軽に相談をするが、日本人は限界になるまで 1 人で抱え込んだり、ネットで検索に頼る傾向があると感じた。医療従事者が気軽に患者の相談に関われる環境の改善をして行きたいと痛感した。

カナダに赴き、英語でコミュニケーションをすることでネットでは知ることのできない生の沢山 の情報を知ることができた。英語での発表を通して、自国の医療状況を自分自身が正しく理解し他国で伝えることで、自国の良い点、課題を知ることが出来た。また、他国の現状や他国の良い点など様々なことを学ぶことが出来た。私の発表を聞き「あなたの発表したことが今後さらに必要になると思う。「応援しているよ。」と温かい言葉を頂き、自分だからこそ出来ることがあると自信を得られた。現地に行き実際に見て、話して、関わることで初めて学ぶことができる知識が沢山あった。将来は日本人のみならず外国人の妊産婦にも寄り添える助産師になりたい。そのために五感を大切にし、グローバル化している社会において、自国はもちろんのこと、諸外国の文化や歴史を通し、医療につなげていきたい。他国の医療を理解するという目的を達成するためには語学力を習得することの重要性を痛感した。英語のみならず医学に恩恵深いドイツ語の習得に励みたい。ホストファミリーとのコミュニケーションをはじめ、カナダでの移動手段としてバスの利用が必要不可欠、研修発表があるので語彙力、リスニング力を身につけると良い。好きな映画を英語で見る、洋楽を聴く、ランゲージサロンに行くなどで日常の中で英語に触れる環境作りを意識すると良いと思う。