留学体験談
【マレーシア】GCI語学・異文化理解留学レポート①2025
【留学先】 マレーシア マラ工科大学
【学 部】 外国語学部
【期 間】 2025年8月(2週間)
【氏 名】 Yさん(留学時:1年生)
- 留学前の意気込み
大学に入ってから特に力を入れていることや、何か目標がある訳ではなかった私は、日本で生きていて体験できないことができるいいチャンスだと思い、今回の留学プログラムに参加することを決意した。海外に行き、そこで現地の人と学ぶといった経験はこれまでなかっため、英語のレベルが低い私にとっては遥かに難易度が高いことだと感じた。そのため、言葉の正確性よりも積極的な態度を重視して現地の人と英語を話していくことに決めた。
- 留学中のモチベーションの変化
現地で英語を話していて身に染みてわかったことは、当然ではあるが日本語訛りのある英語では相手は一切聞き取れないということだ。更にマレーシアの英語は本場のいアメリカやイギリスとは多少異なっているというのもあり、余計に伝わりにくいと感じる場面が多かった。マレーシアに来て私が1番後悔したことが言語の部分で、事前にもっと英語の発音に触れておくべきだったと感じた。また積極的に話すことを決めていたが、私は話を聞き取るのも難しかったためそういう時は、もう一度わかりやすいように頼んでみることを試してみた。
- 留学を通して気づいたことや考えたこと
一つ目は友人たちと飲食店に行った際、食べ終わったトレイをカウンターまで運んだ時に店員さんが嬉しそうに感謝していたことだ。その後、「トレイはあとで私たちが持っていく」と言われ驚いたのを今でも覚えている。日本では自分でお盆をカウンターに返すというのが当たり前だが、マレーシアではそのお盆は元に戻さずにそのままにしてとき、後で店員さんが回収するのが一般的らしい。自由時間の時に行った映画館でも、誰1人もポップコーンを戻している人を見かけなかった。また日本で度々見られるマナー違反には、こうした文化的な背景が密接に関係しているのではないかと考える。
二つ目は現地の人が日本の90年代あたりの曲や、昔の仮面ライダーを知っていたことだ。最後のバディとのお別れ会では、サプライズで日本の曲をいくつか歌ってくれた。しかも意外なことに誰一人歌詞を見ずに、そして日本語とほぼ同じ発音で歌ってくれた。また、ショッピングモールからの帰り道でタクシーを使った時、運転手と話していると仮面ライダーブラックという私たちの世代よりも古いのを見ていた話していた。このことから、経済がトップレベルで豊かだった日本のバブル前後の頃はマレーシアにも、文化面で影響ももたらしていたということがわかった。
三つ目はマレーシアの料理の味付けは基本的には辛いものが多いというところだ。現地で食べた料理にはどれもスパイスが入っていて、辛くないと言われて食べた飲食店の料理でさえ中々の辛さがあった。日本人とマレーシア人では辛さに対する耐性が全然違っていて現地で聞く「not spicy」ほど信用できないものはなかった。辛さによってお腹を壊すことも何回かあったが、最終日近くにはある程度耐えられるものもあったため、慣れの恐ろしさを実感した。
- 留学で得た学び
マレーシアでの英会話を通して私が身につけたことは、人に積極的に、フレンドリーに話しかけるということだ。以前の私は表情に笑顔があまりなかったが、マレーシアという国の人々の優しさや、人当たりの良さを目の当たりにして、私もそこから人とコミュニケーションをとる上で大切なことに気づいた。会話には正解はなく、感じたことを話せば良いということだ。これは日本語でも同じで、考えて話そうとすると言葉が出てこない時がある。そうではなく、感じたことを文法が多少間違っても良いから言った方が相手に自分の気持ちが伝わる可能性が高くなると感じた。
日本での暮らしとは全く違ったマレーシア留学であったが、その中でもトイレをシャワーで流すという部分は慣れることはなかった。マレーシアでトイレットペーパーを持っていかないでトイレに入ることは、新たな挑戦を意味する。日本人なら料理でお腹を壊すこともあると思う。そのためどこに行く時も常に持ち歩く必要があると感じた。日本で大量生産できる紙はマレーシアでは大量生産不可能なのか、それとも貿易など経済的な理由、また文化的な理由があるのかについても考えるきっかけになった。

