留学体験談
【オーストラリア】 グリフィス大学2025 短期語学留学レポート②
【留学先】 グリフィス大学
【学 部】 外国学部
【期 間】 2025年8月2日~8月31日
【氏 名】 H・Oさん(留学時:2年生)
私は大学2年の夏に、一か月間のオーストラリア留学に参加した。留学に参加しようと思った理由はいくつかある。第一に、以前から「海外で実際に生活をしてみたい」という思いがあったからである。旅行とは異なり、留学では語学を学ぶことを主な目的とし、ホームステイなどを通して現地の人々と共に暮らすことができる。そのため、よりリアルで日常的な海外生活を体験できると考えた。第二に、英語能力を向上させたいという目的があった。将来を考えれば、英語を使いこなせることはできないよりも確実に有利であるし、私は外国語学部に所属しているため、今後の授業や学習にも必ず役立つと思った。大学で約1年半英語を学んできたが、その力が実際の海外生活でどの程度通用するのかを確かめる良い機会だと考えたのである。第三に、大学生活の中で何か大きな挑戦をしたいと感じていたことも理由の一つである。これまでの人生で一か月もの長期間を異国で過ごす経験はなく、言語も文化も異なる環境で生活することは、英語力の向上以上に貴重な体験を得られると思った。そして、将来振り返ったときに必ず心に残る思い出になるだろうと考えた。留学が決まってから出発の日までは約3か月間あった。その間に自分なりの目標を立てた。それは「できるだけ多くの友人をつくり、Instagramを交換すること」である。具体的には100人と交換することを目標にした。日本でも友人関係を築く際にInstagramを交換することが多く、Instagramは世界的に利用されているため、海外でも同じ方法で交流できると考えたからだ。さらに、単に会話をして仲良くなるだけでなく、数字として自分の努力を「見える化」することで、より達成感を得られると思ったのである。目標を達成するために、出発前には単語帳を中心に勉強を進め、これまでの授業で使用した教科書や参考書を使って復習を行った。限られた時間の中で、特に語彙力の強化に力を入れた。現地での大学生活は、留学生が多く集まる校舎で授業を受ける形で行われた。そこには日本人だけでなく、韓国人や中国人などアジア各国からの学生も多く在籍していた。授業は平日の朝9時から午後1時半までで、内容は基本的な文法に加え、オーストラリアの食文化や地域の特色について学ぶものであった。日本の大学と比べると「生徒主体の授業」という印象が強く、ディスカッションやグループワークの時間が多かった。そのため、自分の意見を積極的に発言する力が求められた。授業時間は2コマ連続で長時間に感じることもあったが、集中して取り組んでいると意外にあっという間に終わった。
また、授業の一環として校外学習も行われた。ある日は先生やクラスメイトと共にブリスベンを訪れ、フェリーに乗ったりカフェで会話を楽しんだりする機会があった。そうした活動を通して、教室内だけでは得られない交流や学びを体験できた。午後1時半以降は自由時間だったので、放課後はゴールドコーストの街を散策したり、海辺を歩いたりして現地の雰囲気を味わった。留学中に特に印象に残ったのは、日常生活における文化の違いである。例えば、日本の電車やバスでは多くの人がスマートフォンを操作しているが、オーストラリアでは車内でスマホを見ている人が少なく、代わりに会話を楽しんだり本を読んだりしていた。そのため車内はとても賑やかで、他人同士でも自然に会話が生まれる空気があった。私自身も、知らない人から帽子や服装について声をかけられ、驚くと同時にフレンドリーな国民性を実感した。最終的に、私は約60人の友人をつくることができ、Instagramを交換した。目標の100人には届かなかったが、それでも多くの人と関わり、国籍を越えて交流できたことは大きな成果だと感じている。反省点としては、自分の英語力がまだ十分ではなく、聞き返したり理解できなかったりする場面が多かったことが挙げられる。しかし、それも含めて非常に濃密な1か月を過ごすことができ、多くの刺激と経験を得られた。
この留学を通して、英語学習への意欲が一層高まり、これからの大学生活においても積極的に勉強を続けていきたいと思うようになった。私にとって今回の留学は、語学力向上だけでなく、自分自身の成長につながる貴重な体験であり、一生の財産になる経験だったと強く感じている。