大学院

人々の生活や健康のため

教育的な支援ができる看護専門職を目指す

委員長ご挨拶

委員長

Motomi Yokota横田 素美

看護学研究科 委員長

あらゆる生活や価値観への深い理解と敬意を基盤に、教育的な支援が展開できる看護専門職を目指しましょう。

 これからの日本においては、一人ひとりが自身の望む生活を営むために自分の健康を自分で守り、維持していくことが求められる。この考え方は、厚生労働省が取り組んでいる健康日本21の理念に謳われており、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するためには、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図ることを目指しています。こうした社会の変革に伴い看護専門職に求められる役割や機能も自ずと変化してくると考えます。
 そこで、文京学院大学大学院看護学研究科(修士課程)では、人々が自らの健康生活や療養生活を望ましい方向に進めていけるよう、教育的な支援ができる高度な看護の実践家を育成することに主眼を置いています。加えて、臨床現場で長年培ったジェネラリストとしての知識や技術を基盤として、人々の在宅療養や受診、入院生活、施設での生活の質の担保を支援し、新たな看護専門職者の活動の場を開拓できる人材の育成を目指しています。人々の健康生活や療養生活に対する深い理解や、様々な価値観への敬意と尊重の念を携え、「自立と共生」の理念のもと、人間の尊厳を守る高い倫理観をもって思考し、行動できる質の高い看護の実践家の養成に取り組んでいきたいと考えています。

看護学研究科

アドミッション・ポリシー

看護学研究科では、本学の建学の精神である「自立と共生」に則り、人間の存在や尊厳に深い理解を持ち、人々の意思決定を支え、個々人が自身の望む生活を営むために必要な健康行動を獲得できることを支援する能力を備え、さらに教育力、指導力、研究力を兼ね備え、社会に貢献できる看護実践専門職者を養成することを目的とする。

  1. 看護基礎教育を受け、看護学に関する基礎的な知識と技術を有する人
  2. 倫理的な感受性と判断力をもって行動できる人
  3. 看護実践専門職業人として、看護学ならびに看護実践の発展に貢献する意欲がある人
  4. 事象を的確に捉えることができる人
  5. 柔軟な発想をもち、主体的に自身の役割を果たし、関連職種と協働して課題解決にあたることができる人

看護学研究科

ディプロマ・ポリシー

本研究科では、本学建学の精神ならびに校訓の理解と実現をもとに、以下の能力を修得し、修了に必要な単位を取得し、かつ必要な研究指導を受けた上で修士論文審査に合格した人に修士(看護学)の学位を授与します。

  1. 人々の尊厳と権利を擁護するために、高い倫理観をもち、倫理的課題を多角的に分析し、対応する能力
  2. 看護における課題を知識や経験に基づいた根拠により分析し、論理的に思考する能力
  3. 人々の意思決定を支援し、個々人が自身の健康問題の解決を図れることを支援する実践能力
  4. 自己を内省し、自ら課題を発見して、主体的に学修し、新たな行動につなげる能力
  5. 既存の知見を体系的に収集し、批判的に吟味し、統合する能力

看護学研究科

カリキュラム・ポリシー

高い倫理観と看護実践能力を身につけ、様々な人々の健康に寄与できる看護専門職者の育成を目的としています。特に人々の生活において、健康の維持・増進、健康回復、安らかな死に向けた質の高い看護を探求するために健康生活支援看護学コースと療養生活支援看護学コースを、これまでの看護実践をもとに新たな看護専門職者の活躍の場を拓くための探求に取り組む看護リフレーミングコースを設置して、各コースに応じたカリキュラムを構築しています。

  1. 共通科目では、看護の事象から研究課題を見出す上で基盤となる科目を配置しており、研究能力や高い倫理観の育成を目指す
  2. 専門教育科目では、個々の院生が関心を持つ分野において生じている様々な事象を的確に理解し、理論や経験値をもとに課題の解決を図る方法を探求できる能力を培う
  3. 看護の発展に寄与できる研究能力を修得できるように特別研究を配置している