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【福祉医療マネジメント研究科】 オンライン対談「ウェルビーイング × 福祉医療マネジメント ― 医療職のための『IKI-IKI』マネジメント ―」を開催しました

2026.01.10

オンライン対談「ウェルビーイング × 福祉医療マネジメント ― 医療職のための『IKI-IKI』マネジメント ―」を開催しました!

1月10日(土)1030分より、本学大学院福祉医療マネジメント研究科では、オンライン対談「ウェルビーイング × 福祉医療マネジメント医療職のための『IKI-IKI』マネジメント」を開催しました。本イベントは、医療・福祉の現場で働く専門職が直面する「働きがいの低下」や「人材定着」といった課題を、ウェルビーイングという視点から再定義し、マネジメントとしてどう扱うべきかを考えることを目的に、完全オンライン形式で実施されました。

「ウェルビーイング」を“管理できる概念”として捉える

当日は、福祉医療マネジメント研究科の松下博宣特任教授と、亀川雅人研究科委員長による対談形式で進行しました。 対談の冒頭では、松下教授の最新刊を手がかりに、「ウェルビーイングとは何か」という基本的な問いが提示されました。議論は単なる個人の幸福感の話にとどまらず、医療職自身が生き生きと働けているかが、チーム医療や患者ケアの質、ひいては在院日数の短縮といった経営効率に直結するというデータが示され、ウェルビーイングを「組織で扱うべき経営資源」として捉え直す重要性が提起されました。

日本的ウェルビーイング「IKI-IKI」とAI時代の医療職

松下教授は、英語由来の概念をそのまま用いるのではなく、日本語の「生き生き(IKI-IKI)」という言葉に注目。「活動としての勢い」や「美意識としての粋(いき)」など多層的な意味を紹介し、日本人にとってのウェルビーイングは、主観・客観だけでは測れない関係性を含んだ概念であると指摘しました 。 また、対談後半では急速に進化するAI(人工知能)と医療職の未来についても議論が及びました。知識労働がAIに代替される中で、医療・福祉職が持つ「身体性」や、患者に寄り添う「共感力」こそが今後残る価値であるという「スマイルカーブ」の視点が語られ、参加者の関心を集めました 。

福祉医療マネジメント研究科で学ぶ意味

対談の結びとして、こうした複雑な課題に向き合うための「学び」の重要性が強調されました。松下教授より、大学院という場は「社会関係資本(人とのつながり)」「人的資本(スキル・健康)」「金融資本」を循環・蓄積させる場であるとの考えが示されました 。福祉医療マネジメント研究科では、医療・福祉の実務を熟知した院生同士の対話や、データサイエンス・組織論を基盤とした教育を通じて、現場の課題を構造的に捉え、変革できる人材の育成を目指しています。本イベントは、その学びの一端を体感いただく機会となりました。

今後の展望

福祉医療マネジメント研究科では、今後もこのような公開イベントを通じて、実務と理論を往還しながら学ぶ場を発信してまいります。 ご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。