大学院

ゼミ紹介

文京学院大学大学院 外国語学研究科 甲斐田 きよみ 准教授

 教員紹介は、ここです。

国際協力 分野

特別研究(ゼミナール)紹介

教員紹介

 専門は国際開発学です。国際開発学とは簡単に言えば、発展途上国の開発課題の解決を目指す研究です。私は特にジェンダー視点から開発課題を捉え直しています。その中でも、世帯内で資源がどのように分配されるか、どのように意思決定がなされるか、世帯内の交渉力が向上するには何が必要かという課題に取り組んでいます。博士論文では ナイジェリア北部で女性がどのように世帯内意思決定に関わるか研究し、単著にまとめました。研究の対象地域はナイジェリア、カメルーン等の西アフリカとネパールです。
 研究者になる前は、長く国際協力の現場でJICA 専門家としてジェンダー平等を目指すプロジェクトに携わってきました。国際協力の現場で働く開発ワーカーが、どのように開発課題に向き合っているか、インタビュー形式で分かりやすくまとめました(編著)。
また、私がどのようにジェンダー平等と国際協力に関心を持つようになったか、開発ワーカーとして、研究者として、ジェンダー平等をどう考えるか、一般書にまとめました(単著)。

 ゼミナールの研究&活動内容

 国際開発/ジェンダーと開発の研究ゼミなので、発展途上国の開発課題を研究対象とします。ジェンダーと開発だけでなく、貧困、教育、農業、リプロダクティブヘルス/ライツ、難民問題など、ゼミ生の関心に応じて柔軟に対応します。国際開発学は現在も進行している課題を捉えつつも、その原因となる過去にも着目する必要があります。開発学の理論を学び、何故、開発課題が生じており、未だに解決できないのか、一緒に答えを探求しましょう。

ゼミナールの活動内容

 基本的に個人指導ですが、複数名のゼミ生となった場合はディスカッションも取り入れながら、各自の研究課題を深めていきます。卒業後に研究者を目指す学生にはアカデミックな研究の基礎を、国際協力の現場で働くことを目指す学生には、実務に役立つような指導をします。また、希望する学生は、毎年2 月に学部生を対象に行うネパールの農村開発の現場へのフィールドワークに参加する
ことも可能です。

在籍生が取り組んでいる修士論文の題目(変更の可能性あり)

 「中国における農村戸籍の貧困問題」