大学院

ゼミ紹介

文京学院大学大学院 外国語学研究科 フェアバンクス香織 教授

 教員紹介は、ここです。

英米文化理解 分野

特別研究(ゼミナール)紹介

教員紹介

 モダニズム期のアメリカ文学、特にアーネスト・ヘミングウェイの死後出版作品を研究しています。ヘミングウェイの死後出版作品はそのほとんどが遺族らによって加筆・修正されており、その「加工品」によって晩年のヘミングウェイ(作品)が評価されてきました。ボストンにあるJFKライブラリーで初めてヘミングウェイの草稿を手にしたのが大学院生のとき。ヘミングウェイの「声 (voice)」に触れた気がした瞬間と、死の直前まで「新たな自伝の在り方」を模索し続けていたのでは?と感じた瞬間は、博士論文を経て、単著『ヘミングウェイの遺作―自伝への希求と<編纂された>テクスト』の形で結実しました。
 現在は、ガートルード・スタインやフィッツジェラルドといった他のモダニスト作家らの自伝(的作品)研究にも従事しています。

 

 ゼミナールの研究&活動内容

 アメリカ文学研究のゼミなので小説・絵本・映画の研究が主流ですが、ゼミ生の関心に応じて柔軟に対応しています。文学と他分野にまたがる複合的なテーマに取り組む院生が多いのもフェアゼミの特徴の一つ。絵本とアメリカの人種問題との関連性や、児童文学作品を日本の英語教育の教材として活用するための手立てなど、実に多彩です。単に作品を理解するだけでなく、多角的かつ深く読み込むために必要な理論なども学びます。

ゼミナールの活動内容

 英語で論文を執筆しているゼミ生がいる年度には、英語と日本語のバイリンガルで授業やディスカッションを行っています。個人指導では、英語のみでの指導も可能です。
 また希望者は、毎年2月に実施しているフィールドワークに参加することができます(コロナ禍以降中止)。東海岸(New YorkとBoston)と西海岸(LAとSan Francisco)に隔年で訪れ、修士論文の調査などを実施することが可能です。

在籍生が取り組んでいる修士論文の題目(変更の可能性あり)

・ “Hemingway and Death: From the Perspective of Heroism”
・ 「猥褻概念の変遷におけるHentaiの位置づけ」
・ 「Jordan Peeleの描く差別と恐怖―ホラーとコメディの共存」
・ 「アメリカの絵本と人種差別が子どもへの人種観の構築に及ぼす影響―THE Rabbits Wedding と現代絵本を用いて」

 過去の修士論文題目

・ “An Analysis of Social Topics in Junior High School English Language Textbooks in Japan: From the Viewpoints of Social Topics”
・ 「アメリカ黒人女性作家研究―『カラー・パープル』および『青い眼がほしい』における二重差別からの脱却」 ・ 「21世紀におけるディズニー映画とアメリカ社会の繋がり―人種・民族表象を中心に」 ・ 「小学校英語教育における異文化理解教育―外国の絵本を教材化する試み」

       

ゼミ生紹介:修士2年 高橋さん

修士論文の研究テーマ

 「アメリカの絵本と人種差別が子どもへの人種観の構築と及ぼす影響―THE Rabbits’ Weddingと現代絵本を用いて―」

 当ゼミを志望した理由

 他大学時代からアメリカ文学のゼミを専攻していましたが、卒業論文とはまた違ったテーマで研究をしたいと思い志望しました。

指導教員はどんな人?

 一言でいうと、学生思いの先生だと思います。今まで興味があってもうまく踏み込むこと、踏み込みかたがわからずに過ごしていましたが、フェアバンクス先生の講義は、興味を持つきっかけや、話し方、進め方、内容を含めてどれも興味深く、講義が毎回楽しいです。どのように話したら学生一人一人の研究に合うのか、どうしたらより良い講義になるのかを考えていただいているおかげで、学生生活がすごく充実出来ている気がします。就職活動も沢山応援してくれて、いろんな場面で先生の存在が心強いと感じています。

 修了後の進路について

 就職予定です。

受験生にひと言

 私は大学3年生の後半、沢山の友人達が就職活動をしている中、大学院に進学するか就職するかすごく迷いました。実際に入学して後悔することが無いどころか、毎日新しいことの発見で充実しています。就職してからも入学は可能ですが、今しかできないことが沢山あると感じると同時に、あの時就職せずに進学できて良かったと心から感じています。文京学院大学大学院は、大学時代と比べ、沢山の先生方がサポートがあり、違うテーマの同級生ともコミュニケーションをとることができ、充実した学生生活を送れると思います。

    

 

ゼミ生紹介:修士2年 林さん

修士論文の研究テーマ

 「猥褻概念の変遷とHentaiの立ち位置−ソドミを超えたジャパンブランド−」
  日本で発展しているいわゆる「エロ漫画」「エロアニメ」と呼ばれる作品は海外ではHentaiと呼ばれ、規制の方法も日本とは全く異なっている事実があります。Anime, Mangaはすでに世界共通言語と言っても過言ではありませんが、あえてHentaiと言い換えたのはなぜか? 規制が違うのにどのような理由があるのか?このような事を研究しています。

 当ゼミを志望した理由

 元々アメリカには興味がありました。ゼミに志望する前にいくつかフェアバンクス教授の授業を受講し、講義のやり方や喋り方などに魅力を感じてゼミを志望しました。

指導教員はどんな人?

 柔軟! 厳格! 喋り上手!
  とても柔軟な人だと思います。実際私の研究テーマはアメリカより日本メインのテーマです。
  厳格・・・と言うより社会人になって必要な最低限のマナーを重んじていると感じます。ホウレンソウや時間の厳守など、当たり前ですが大学に入学してどうしても鈍ってしまう感覚を取り戻してくれると思います。
  とにかく喋るのが上手です。全く知らない、興味のない事でも聞かずにはいられない!そんな魅力があります。そんな教授に感化され自分自身も喋るのが上手くなったと思います。

 修了後の進路について

 不動産企業に就職します。私生活を重んじてくれる企業で、趣味と仕事を両立できると思ったのでそこで働くことにしました。

受験生にひと言

 受験前だと勉強第一! と思ってしまうかもしれません。しかし受験に合格することが人生のゴールではないことを忘れないでください。やりたい事やなりたい自分を忘れずに頑張ってください!

    

ゼミ生紹介:修士2年 魏伟さん

 硕士论文题目

 “Hemingway and Death: From the Perspective of Heroism”

对本研究室的志愿理由

 本人自大学开始对海明威及其作品有着浓厚的兴趣和热爱,在“日本海明威协会”中了解到フェアバンクス老师对于海明威的研究,拜读其论文后深有启发,决心跟随老师学习海明威及其作品,进行更深入的研究。

 对指导教师的评价

 フェアバンクス老师是一位非常严谨的研究者,对20年代美国文化及文学有着专业且独到的见解,在尊重学生自主研究意愿的前提下对我的论文题目及方向给予了许多细致且新颖的指导意见;在课上严谨教学的同时也关心同学的课余生活,对于异国留学的我来说,既是良师,也是益友。

毕业后的计划

 就职。

 给考生的一句话

 欢迎加入我们,将你眼中美国现代主义文学落于纸笔,铺写成章。

    

ゼミ生紹介:修士2年 本間さん

修士論文の研究テーマ

 「Jordan Peeleの描く差別と恐怖―ホラーとコメディの共存」

 当ゼミを志望した理由

 学部生の時からお世話になっていて、フェアバンクス先生のアメリカ社会、文化に対する着眼点や洞察が面白く、またお世話になりたいと考えたからです。

指導教員はどんな人?

 メリハリがある人だと思います。頑張った時にはそれに気づいて言葉をかけてくれ、反対に手を抜くなどをした時には叱ってくれます。

 修了後の進路について

 教員を目指しています。

受験生にひと言

 「大学院」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、思っているほど敷居が高い場所ではありませんし、様々な学び、出会いがあって、人生に彩りを加えてくれるような場所だと思います。