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平成22年度 NBC冠講座「ベンチャービジネス」を開講しました! (第3回、4回、最終回)

大学2010.06.28

本学では、平成19年度より関東ニュービジネス協議会(NBC)と包括提携協定を締結しており、ニュービジネス育成などの領域で共同の事業推進を行っています。その取り組みの一つとして、協定締結当初より「科目の共同運営化」を行っていますが、本年度もNBC冠講座として「ベンチャービジネス」(担当:櫻澤仁教授)を開講しております。

第1回、第2回に引き続き、3名の経営者の方をお招きしました。
第3回の講義は、5月31日、株式会社山之内製作所、代表取締役社長、山内慶次郎氏を特別講師としてお招きし、開講しました。山之内製作所は、昭和40年創業より、半導体機器、電機製品、バルブなどの製品を経て、現在では防衛特機部品、医療機器、宇宙開発機器など、精密部品などを手がけ、試作から中ロットまでの精密部品製造を得意とし、航空・宇宙機器、防衛機器、医療機器、原子力機器などの精密部品の加工から組立までを行っています。
山内慶次郎氏は同社の二代目の社長で、現在は、神奈川県内の航空・宇宙産業の事業者を組織化し、“まんてんプロジェクト”というコンソーシアムも展開中です。
講義内容は、航空機宇宙産業参入の展開として、山之内製作所の技術革新、戦略についてお話いただきました。「先代が人のやらない仕事をこつこつとやる人だった。その精神がまだ宿っていて、他社がやらない嫌がる難しい仕事をやっている。その結果、最先端の技術力を有する会社になった」として、同軸5軸加工という最先端の技術で作られた、気象衛星ひまわりの部品などもお持ちいただき、学生は手にとって興味深く覗き込んでいました。同社は、世界とパートナーシップを組める品質管理、認定取得についても取り組まれており、非常に参入障壁の高い航空産業への取り組みなどについても詳細に語っていただきました。
また、「何事も一番最初にやるということはリスクも高いし大変だけれど、諦めずに頑張ってほしい」というエールも送っていただきました。
第4回の講義は、6月14日、株式会社シェイプアップハウス、代表取締役、下村朱美氏を特別講師としてお招きし、開講しました。シェイプアップハウスは、1984年に設立。エステティックサロン経営の最前線であるサロン営業部からエステティックに関する本格的な教育機関の運営などを手がけるスクール事務局、また、1986年に営業を開始した日本で最初の男性専用エステティックサロン「ダンディハウス」など、様々な事業を展開しています。下村社長は我が国を代表する女性起業家の一人です。
講義内容は、起業の経緯や、事業の成長拡大と安定や、優位性、さらには世界的展開を視野に入れた今度の動向について、エステティック業界の現状を説明していただきながら、お話いただきました。
「起業した当初はやはりお金の苦労があったが、起業してからは人で苦労した。就職したことがないから、どうやって人を使ったらいいのか、上司とはどんなものが全く分からなかった」など、起業当時のエピソードが満載で、ご自身は池坊短大のご出身で、経営の勉強をされたことがないという下村社長ですが、「経営の勉強を若いうちからしている皆さんは、私より起業に向いていると思う。」と話されつつも、顧客のニーズに応えながら、事業を拡大・成長させていったというお話はとても理論付けられていて、学生達は熱心に聞き入っていました。
今年度の特別講義の最終回、6月28日は、株式会社虎の穴、代表取締役社長、吉田博高氏を特別講師としてお招きし、開講しました。
吉田氏は、「素晴らしい漫画文化を全世界に、そして未来に羽ばたかせる。」という理念のもと、インディーズコミック市場のリーダー的存在として活躍されており、秋葉原のアニメ文化の仕掛人としても良く知られています。現在では、7000名を超える作家や造形・CGのクリエイターが創作した作品を、お客様にダイレクトに販売することのできる画期的な自社流通網を構築し、さらに商業誌や玩具(キャラクターグッズ)なども複合して販売することによって、多様なニーズに対応しています。
講義内容は、同人誌などのサブカルチャーについて、参考映像などをお持ちいただき、業界の動きについてご説明いただき、起業の経緯や、企業の成長についても詳しくご説明いただきました。
起業については、「好きなことで起業しよう」、「好きなことの近くに飛び込んでいこう」、「開業資金は1/2くらいは自分で貯めた方がいい。そうでないと頑張りがきかない」、「初期投資は少なければ少ない方が成功確率が上がる。その為にはいろんな工夫をすればいい」など、実際に商品を陳列する棚をご自身で手作りされたというエピソードなども語っていただきました。
吉田社長は33歳から大学に通われ、大学院まで計7年間勉強をしてきたばかりということもあり、学生には「大学って、物事を徹底して24時間取り組むにはとってもいい時期。是非、色んな方向に向かっていってほしい」とエールが送られました。
第3回、第4回、最終回とも、講義後にはゼミ教室に場所を移し、有志学生による社長との茶話会が開かれ、活気あるディスカッションや、質疑応答が行われました。
講義を聴講した学生は、毎回、翌週の講義までに特別講義についてのレポートを提出します。レポートは御講義頂いた経営者の方にもお送りしています。

本学では、平成19年度より関東ニュービジネス協議会(NBC)と包括提携協定を締結しており、ニュービジネス育成などの領域で共同の事業推進を行っています。その取り組みの一つとして、協定締結当初より「科目の共同運営化」を行っていますが、本年度もNBC冠講座として「ベンチャービジネス」(担当:櫻澤仁教授)を開講しております。

第1回、第2回に引き続き、3名の経営者の方をお招きしました。

 

第3回の講義は、5月31日、株式会社山之内製作所、代表取締役社長、山内慶次郎氏を特別講師としてお招きし、開講しました。山之内製作所は、昭和40年創業より、半導体機器、電機製品、バルブなどの製品を経て、現在では防衛特機部品、医療機器、宇宙開発機器など、精密部品などを手がけ、試作から中ロットまでの精密部品製造を得意とし、航空・宇宙機器、防衛機器、医療機器、原子力機器などの精密部品の加工から組立までを行っています。

山内慶次郎氏は同社の二代目の社長で、現在は、神奈川県内の航空・宇宙産業の事業者を組織化し、“まんてんプロジェクト”というコンソーシアムも展開中です。

講義内容は、航空機宇宙産業参入の展開として、山之内製作所の技術革新、戦略についてお話いただきました。「先代が人のやらない仕事をこつこつとやる人だった。その精神がまだ宿っていて、他社がやらない嫌がる難しい仕事をやっている。その結果、最先端の技術力を有する会社になった」として、同軸5軸加工という最先端の技術で作られた、気象衛星ひまわりの部品などもお持ちいただき、学生は手にとって興味深く覗き込んでいました。同社は、世界とパートナーシップを組める品質管理、認定取得についても取り組まれており、非常に参入障壁の高い航空産業への取り組みなどについても詳細に語っていただきました。

また、「何事も一番最初にやるということはリスクも高いし大変だけれど、諦めずに頑張ってほしい」というエールも送っていただきました。

 

第4回の講義は、6月14日、株式会社シェイプアップハウス、代表取締役、下村朱美氏を特別講師としてお招きし、開講しました。シェイプアップハウスは、1984年に設立。エステティックサロン経営の最前線であるサロン営業部からエステティックに関する本格的な教育機関の運営などを手がけるスクール事務局、また、1986年に営業を開始した日本で最初の男性専用エステティックサロン「ダンディハウス」など、様々な事業を展開しています。下村社長は我が国を代表する女性起業家の一人です。

講義内容は、起業の経緯や、事業の成長拡大と安定や、優位性、さらには世界的展開を視野に入れた今度の動向について、エステティック業界の現状を説明していただきながら、お話いただきました。

「起業した当初はやはりお金の苦労があったが、起業してからは人で苦労した。就職したことがないから、どうやって人を使ったらいいのか、上司とはどんなものが全く分からなかった」など、起業当時のエピソードが満載で、ご自身は池坊短大のご出身で、経営の勉強をされたことがないという下村社長ですが、「経営の勉強を若いうちからしている皆さんは、私より起業に向いていると思う。」と話されつつも、顧客のニーズに応えながら、事業を拡大・成長させていったというお話はとても理論付けられていて、学生達は熱心に聞き入っていました。

 

今年度の特別講義の最終回、6月28日は、株式会社虎の穴、代表取締役社長、吉田博高氏を特別講師としてお招きし、開講しました。

吉田氏は、「素晴らしい漫画文化を全世界に、そして未来に羽ばたかせる。」という理念のもと、インディーズコミック市場のリーダー的存在として活躍されており、秋葉原のアニメ文化の仕掛人としても良く知られています。現在では、7000名を超える作家や造形・CGのクリエイターが創作した作品を、お客様にダイレクトに販売することのできる画期的な自社流通網を構築し、さらに商業誌や玩具(キャラクターグッズ)なども複合して販売することによって、多様なニーズに対応しています。

講義内容は、同人誌などのサブカルチャーについて、参考映像などをお持ちいただき、業界の動きについてご説明いただき、起業の経緯や、企業の成長についても詳しくご説明いただきました。

起業については、「好きなことで起業しよう」、「好きなことの近くに飛び込んでいこう」、「開業資金は1/2くらいは自分で貯めた方がいい。そうでないと頑張りがきかない」、「初期投資は少なければ少ない方が成功確率が上がる。その為にはいろんな工夫をすればいい」など、実際に商品を陳列する棚をご自身で手作りされたというエピソードなども語っていただきました。

吉田社長は33歳から大学に通われ、大学院まで計7年間勉強をしてきたばかりということもあり、学生には「大学って、物事を徹底して24時間取り組むにはとってもいい時期。是非、色んな方向に向かっていってほしい」とエールが送られました。

 

第3回、第4回、最終回とも、講義後にはゼミ教室に場所を移し、有志学生による社長との茶話会が開かれ、活気あるディスカッションや、質疑応答が行われました。

講義を聴講した学生は、毎回、翌週の講義までに特別講義についてのレポートを提出します。レポートは御講義頂いた経営者の方にもお送りしています。


- 当日の様子 -

▲第3回目講義 櫻澤先生(向かって左側)と内山社長(向かって右側)
▲第3回目講義の様子
▲第4回目講義 櫻澤先生(向かって左側)と東野徹氏(向かって右側)
▲第4回目講義の様子
▲最終回講義 櫻澤先生(向かって左側)と東野徹氏(向かって右側)
▲最終回講義の様子