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2022年 理事長 島田昌和 新春のご挨拶

大学2022.01.01

新しい教育スタイルへ

 2022(令和4)年の新しい年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。新年挨拶写真.jpgのサムネイル画像

 2021年は、静かな中に真摯に競技に向き合うアスリートの姿に胸を打たれたオリンピックイヤーでありました。その逼塞を皆で耐えて、わずかずつではありますが、トンネルの先の光明がかすかに見える状況に至ったのではないでしょうか。

 昨年、後期途中からは緊急事態宣言が明け、キャンパスに学生の姿が戻り、マスクをし、黙食を強いられるものの、活気が感じられるキャンパスに戻ってまいりました。学生・生徒や教職員とかわす何気ない会話の大事さを実感できる日々となりましたが、新型コロナウイルスの新型種などへの注意を怠ってはいけない日々が続くことは言うまでもありません。

 本年はウィズコロナ、アフター・コロナの学びとは何かを考え、それを実際に実行に移す年となることでありましょう。大学においてはオンデマンド、オンライン、ハイフレックスと対面のみとは異なる授業形態が、緊急時対応として性急に導入され、その効果を実際の展開を持って検証しながら進む日々でありました。通学の時間が節約され、静かな環境のもと、一人集中して学べるメリットや教育効果も浮かび上がりました。レクチャー型の一方通行の授業では教室に集う意味を見いださない対比状況にもなりました。ネット上とリアルな対面の両面で意見交換して、さらなる気づきを得ることに慣れていかねばならないことも見えてきました。

 知識偏重型の従来の学習から、自ら発信することで知識と気づきを身につけるインタラクティブな学習への移行が、コロナ禍によって加速しています。学生教職員とも、これらの新たな局面で気づき始めた学びの変化を、コロナが完全終息にむかったとしても、後戻りさせてはいけない、そのために次なるウィズコロナのステップでどう学習を進化させなければいけないかが問われていると感じています。そのための果敢な教育投資、学びが困難な学生や生徒への教育支援を手厚く考えてまいります。

 昨年大学においては、学科や学部、新組織の立ち上げ計画に着手し、今年はそれにむかって力強く踏み出す年となります。中高においては、いよいよこの1月24日より、旧進学棟にアオバジャパンインターナショナルの生徒が登校を開始し、本格的な交流がスタートします。このような動きをふまえて2年後の2024年の学園創立100周年には、新しい教育スタイルに全面移行できるための始動年となりたいものです。本年も何卒よろしくお願いいたします。

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