まちづくり研究センター
(まちラボ)

浅草花やしき

浅草花やしき(あさくさはなやしき)

浅草花やしきは、東京都台東区浅草寺の西側に位置する日本最古の遊園地である。嘉永6年(1853年)に花園として開園したのが始まりで、現在は下町情緒あふれるレトロな雰囲気の施設として親しまれている。 

園内には、日本で現存最古のローラーコースターをはじめ、可愛らしいパンダカーなど約20種類のアトラクションが密集しているのが特徴である。コンパクトながらも、昔ながらの縁日や飲食店舗もあり、幅広い世代が楽しめる。浅草観光の際に立ち寄るスポットとしても人気が高い。 

【建物と人の物語 】

浅草花やしきは、嘉永6(1853)年に花園として誕生して以来、常に江戸ッ子や庶民の生活と深く結びついてきた。開園当初は、牡丹や菊細工を愛でる植木茶屋(花園)として、上流階級や大奥の女性たちの静かな憩いの場であったが、時代の変遷とともにその性質を大きく変えていった。 

明治時代以降、敷地が縮小しつつも遊具が導入され、庶民も気軽に楽しめる「遊園地」としての性格が強くなる。特に、浅草が演芸・興行の中心地であったため、花やしきは単なるアミューズメント施設に留まらず、浅草の賑わいの奥座敷として機能した。人々は、浅草寺の参詣や演芸を楽しんだ後、花やしきに立ち寄って動物や珍しい展示物を観覧し、束の間の非日常を楽しんだのである。 

関東大震災や戦時下の一時閉鎖といった困難に見舞われながらも、花やしきは復興の象徴として、また戦後の庶民の娯楽の中心地として復活を遂げた。この遊園地は、常に新しさと懐かしさを併せ持ち、人々にとって浅草の歴史と記憶を共有する「場」であり続けている。そのコンパクトで活気ある空間は、江戸時代から続く「粋」な娯楽文化を今に伝える、生きた証である。 

 

【住所 】

〒111-0032 東京都台東区浅草二丁目28番1号 

 

【URL 】

浅草花やしき (hanayashiki.net) 

 

【アクセス】 

つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩約5分、各線「浅草駅」からも徒歩約10分 

 

 【会館時間】 

10:00~18:00(※季節・天候により変動あり。最終入園は閉園30分前) 

 

【料金 】

◆入園料   

大人(中学生~64歳)1,600円  

小人(5歳~中学生) 800円  

シニア(65歳以上) 800円  

幼児(0~4歳)   無料  

◆フリーパス  

大人(中学生~64歳)3,000円  

小人(5歳~中学生) 2,600円  

シニア(65歳以上) 2,600円  

幼児(0~4歳)   無料  

※アトラクションは、フリーパスの代わりに「のりもの券」 (1枚100円) でも利用可能です。  

 

   【参考文献】

小沢詠美子, 2006,『江戸ッ子と浅草花屋敷―元祖テーマパーク奮闘の軌跡』小学館