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留学体験談

【中国】北京語言大学 短期留学レポート①

留学先    :北京語言大学   
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻     
留学期間   :2019年8月1日~8月30日           
氏名・学年  :K・Sさん(留学時:3年生)  


1.ゼロからの中国語

 私の当初の中国留学の目的は、中国語を学ぶこと、異なる文化に触れること、そして様々な国の人とのつながりを増やすことでした。留学を終えた今、それらの目標をある程度達成できたと感じます。
 中国語の授業は毎週月曜日から金曜日、8時から12時まであり、語学力を伸ばすために最適の環境でした。英語で授業が行われると以前は聞いていたのですが、私の入ったクラスの先生は授業の80%以上を中国語で行っていました。そのため、最初は何を言われているのかわからず、困惑の日々でした。しかし、そのおかげで、留学の終盤には中国語のリスニング能力がかなり身についたと感じます。また、日本で受ける授業と異なり、中国人の生の発音を聞いて練習できたのは非常によかったと思います。中国語をゼロから始めた私が一か月間の学習で簡単な会話ができるようになったのは大きな成果です。

2.中国文化

 この一か月は中国の文化知るためにもよい時間でした。留学を終えた私が今、中国にもっている大きな印象はその人口の多さです。大きな人口が日本との文化的な違いを生み出していたと思います。道路はいつも混雑していましたし、レストランが人であふれていることも日常茶飯事です。私は、そういった環境から中国の国民性も培われているのではないかと感じました。日本では「おもてなし」の文化が浸透していますが、中国でそれをやっていたら、人が多いためにきりがありません。そのため、接客が雑だったり無愛想に見えたりするのだと思います。そういったことを実際に肌で感じられたのは、自分の視野を広げるためにも重要でした。

3.留学生から得た刺激

 また、中国にいる様々な国からの留学生と生活したことは、ネットワークを広げるために必要なものでした。私のルームメイトはトルクメニスタン人でした。この留学をする前は、その国の場所、名前さえ知りませんでした。しかし、彼とともに生活することでその国への理解を深められたのではないかと思います。異なる文化をもつ人と一緒に生活することは自分を成長させてくれました。さらに、彼は英語、ロシア語、そして中国語を話せるトリリンガルでした。彼が友人を部屋に連れてきたときは、会話がその3言語で行われ、そこで自分の世界がいかにせまかったのかを突きつけられたように感じました。世界では多言語を話せることは当たり前で、その中で国際観が養われます。言語を知ることは文化を知ることでもあり、自分もさらなる言語を身につけることで国際観が養われ、グローバルな人間になれる気がします。
 同じ中国語のクラスにいたイギリス人の学生たちと過ごすことも興味深い経験でした。まず、自分にとって彼らの話す英語は聞き取るのが難しいものでした。アクセントや様々な表現は自分がこれまでに学んだものと異なり、いい勉強になりました。また、彼らも母国の大学で学んでいて、様々な専攻についての情報を得られたことは自分にとって非常にプラスでした。特に、ジャーナリズム学には以前から興味があり、それを専攻している学生から様々な情報を得られました。彼らの将来に対する考え方も日本のものとは異なり、それらの話を聞くことは自分にとって大きな刺激になりました。このように多くの違うバックグラウンドをもった学生と交流をすることで、自分の将来のキャリアについて深く考えることができたように思います。

4.万里の長城

 授業外では、北京にある多くの歴史的な場所に訪れることを心がけていました。中国は日本と様々な文化的な共通点をもっていますが、歴史的な寺院や公園には大きな違いがあり、それを観察することが楽しかったです。特に印象に残った場所は万里の長城です。これは誰もが聞いたことがある場所ですが、実際に訪れてみるとそのスケールに非常に驚かされました。高い山々をなぞるように果てしない道が続いており、他の多くの学生も唖然としていました。また、それが大昔の人たちによって作られたことを考えると、大きな感銘を受けました。異なる国でそういった場所を訪れたことで、日本では感じられないものを感じられました。

5.中国留学を振り返って

 最後に、この一か月間の留学で中国の言語、文化など多くのことを学べたと思います。中国に行く前はいろいろなマイナスイメージを聞いて恐れていましたが、実際に行ってみるとそれほど悪いものではなく、面白い面が多々ありました。「百聞は一見に如かず」という言葉にある通り、人のいうことに左右されることなく実際に多くのものをこれからも見て体験していきたいと思います。

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