2026年1月13日 人間福祉学科で日航機墜落事故遺族美谷島邦子氏による「いのちの大切さ」特別講義を実施
2026年1月13日、人間学部人間福祉学科の介護福祉士養成課程必修科目「高齢者の理解」(担当教員:出村早苗准教授)で、日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故にて当時9歳の次男健さんを亡くされた美谷島邦子様(「8.12連絡会」事務局長、「いのちを織る会」代表理事)をお迎えし、520名の方々が亡くなった事故当時の深い悲しみ、その後の安全をつくる活動、いのちの大切さについてご講話いただきました。
国土交通省公共交通事故被害者支援室のアドバイザーも務める美谷島様からは、北海道知床半島沖での観光船沈没事故や羽田空港地上衝突事故に関するお話もいただきました。「安全対策に正解はない。正解は存在するものではなく、安全はつくり出すもの」、「安全は目には見えないが、安全でないことは目に見える」とのお言葉に、学生達は真剣に耳を傾けていました。美谷島様は全国各地で講演活動をされ、2024年にはオランダで開催された航空機事故の犠牲者及びその家族への支援に関するシンポジウムにも登壇されました。事故から今年で41年となる現在も、伝え続けてくださることの意味、その想いを学生達が少しでも感じてくれる時間となればと考え、このような機会をいただき今年度で3年目となります。
事故当時のことについて、「伝えるということは、心のどこかが少し痛い」との思いを持ちながらも、学生達に健さんとの日常、突然の別れとその後の深い悲しみについて、お話くださいました。最後には美谷島様が文章を書かれた絵本「けんちゃんのもみの木」の朗読をいただきました。この絵本は、美谷島様から本学ふじみ野キャンパス図書館にも寄贈いただいています。多くの学生に読んでもらいたい絵本です。
福祉の専門職を目指す学生達が、美谷島様からいただいた「人を治すのは人」であり「悲しみを語ることは亡き人への愛を届けること」とのお言葉、「悲しみは乗り越えるものではない」、「一人一人の悲しみは点だけれど、繋がることで線になる」とのお言葉を忘れずに、福祉の現場で誠実に、人に寄り添うことのできる人材に育ってほしいと思います。今年度も美谷島様には大変貴重な機会をいただきました。 