「新・文明の旅+」渡航レポート

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交流プログラム 2日目(9/2)

2019年9月2日 午前

 

 旅は2日目に入りました。昨日の長時間のフライトから疲れがたまっている人もいると思いましたが、皆、朝から元気で良かったです。本日の午前中は、アール・ヌーヴォー様式を見る街歩きや、カゴ作り職人の工房の見学などをしました。アール・ヌーヴォーの街歩きでは、日本では見られない多くの建築物を見ることができました。全10箇所ほどのアール・ヌーヴォー様式の建築物は、どれも建物の高さが高く、バルコニーや出窓などのデザインが細かく美しさを感じます。建物には、女性・男性の顔や、動物、民族の模様などの彫刻がありました。建物を見ていて一番驚いたのは、最上階の部分は実際の構造より表面の壁を高く作っていることです。建物を高く見せるための工夫なのだそうです。外観の高さにまでしっかりこだわっていることにデザイン性の高さを感じました。また青色のタイルも太陽の光が当たってとても綺麗でした。

 

 そのあとカゴ作りの工房への移動途中、ガイドさんがラトビアでの地震の話をしてくださいました。地震は15年前に震度5の大きいな自信を経験したそうですが、現地の人は経験したことがなかったため、楽しんでいたようで、嬉しかったそうです。地震大国の日本では、考えられない感想なので海外の地震事情について気になりました。カゴ作りの工房、ピヌム・パウサウレ(Pinumu Pausaule)では、コミュニケーションをとりながらカゴ作りを体験させていただきました。水分を含んで柔らかいうちに編むことが大事だそうで、乾いてしまうと硬くなり折れてしまうようです。ヤナギの木のような植物で編んでいきます。編んだ枝の間に枝をまた入れながら作業を行っていました。すべて手作業で指先を使う作業のため、職人の指は太く、タコがたくさんできていました。職人の黙々と作業する姿は、とてもかっこよかったです。いかに短い時間で編めるかが大事な作業なので、慣れていない私たちは苦労しました。しかし、優しく教えていただいたり、職人の力を借りながら、なんとかハート型のカゴを作ることができました。また数多く揃えているカゴの商品は、すべて手作りであるため、職人の思いがこもった素晴らしいものだと感じました。

 

(経営学部  3年 森 瑛絵)

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2019年9月2日 午後

 

 午後は、はじめに市場に行きました。市場は三つの大きなかまぼこ型の室内と、その周辺の屋外に広がっています。室内には、魚、漬物、乳製品、などがあり、屋外には、お花、果物、洋服などが売られていました。魚売り場では、魚の匂いはするものの海の香りはあまり感じられませんでした。スーパーの魚売り場にいるような感覚です。蜂蜜を売る店もあり、そこでは蜂蜜だけではなく、花粉まで売っていました。使い道を聞いておけばよかったと後悔しています。一番興味深かったものは、白樺の樹液です。ラトビアでは白樺の樹液は飲み物の一つで、春先に白樺の木に穴を開け、採集した樹液はさっぱりした甘さで美味しいそうです。この時期に売っている白樺の樹液は、旬を過ぎてしまっているそうで、「フレッシュではない」とガイドのユリアさんが言っていました。今日並んでいた果物は栽培や輸入されたものが多いようでした。外に並んでいる果物は、旬の時期であれば、森から直接採集した果物も並ぶそうです。

 

 次に向かったのはリガ城です。周囲の地面は17世紀に作られた石畳でした。地面が凸凹していて千葉さんと「ヒールでは歩けないね」と話していると、ユリアさんが「私はヒールでも歩けるよ!」と教えてくれました。運動靴でも危うかったので、私にはヒールでは歩けないと思います。目の前には、白色、黄色、緑色の建物が並んでいました。ユリアさんは「彼らは三兄弟」と教えてくれました。白色の建物は15世紀、黄色の建物は17世紀、緑色の建物は18世紀の建物で、それぞれの時代の生活様式が感じられました。途中から雨が降ってきました。傘をさしながら風景を撮影していたら、川越先生がみんなに野生の木の実を食べさせてくれ、井原さんがすっぱい顔をしています。雷が鳴り始めた頃に、リガ大聖堂へ行きました。神聖な場所なのでみんな静かにユリアさんの話しを聞きます。ラトビアにはあまり敬虔な信者は少なく、お祈りに行くのは何かが起こった時か何かが欲しい時だそうです。日本と少し似ている部分があると感じました。

 

 先生方がラトビア大学へ向かったあと、学生たちは自由時間でした。17時過ぎまで各々自由に過ごし、その後、リガ市内を散策する学生とホテルで夕食の場所を探す学生に分かれて行動しました。私は後者だったのですが、夕食の場所を決めた後、ジェンガやトランプで遊んだのが楽しかったです。ジェンガは33段ほど積み上げました。トランプでは浦田さんを出し抜き私が大富豪になりました。私たちが楽しく遊んでいる一方、リガ市内を散策した井原さんは体調を崩してしまいました。とても心配です。夕食はビアハウス・オリバース(Beer House Olivers)というお店にしました。料理はとても美味しく、話も楽しかったけれど、井原さんが居なかったのが寂しかったです。元気になってね。

(人間学部 2年 平井朝美)

 

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