第二弾「新・文明の旅」現地リポート

第二弾「新・文明の旅」現地リポート

20150307 バベル城~マンガ館

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 渡航から3日目の朝はこれまでよりも少し暖かい朝でした。前日の指示通り、ドミトリーにとまった学生は皆、ドミトリー近くのスーパーマーケットで朝食を買いました。その各々が道を歩く姿や、レジを通して買い物をする姿は、何日か前に異国の地ポーランドのやってきた時のたどたどしい姿は大きく成長を遂げたように思えました。
 
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 午前中はヴァヴェル城の見学をしました。私がここで感じたことは、ヨーロッパの国にとって教会がとても身近で、大切だということです。現地の教会は、とても重みがあって厳かな空間でした。中には「prayers only」という注意書きがされている部屋もありました。神聖な場所だから入ってはいけないのではなく、他人が信仰者の聖域に勝手に足を踏み入れないようにするためだと思います。
 私自身は、何かを信仰しているわけではないので宗教を身近に感じられません。また、何か信仰するという感覚がよくわかりません。しかし、信じることの自由がこの世界に在りつづけてほしいと思いました。今、宗教からもめごとが起こり、世界に広まり、さらには生命の危険さえ伴う問題が勃発しています。誰がどの宗教を信じようと、その人の自由です。また、この世界の宗教を一つにすることは不可能です。だからこそお互いが分かり合っていくことが大切だと思います。そのためには、何か特別なことをしなくてもいいのです。ただ、だれがどんな状況にいようとも、何かを信じる自由は保障されるべきだと思います。
 
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 ヴァヴェル城見学後に各自で摂ることとなった昼食は、設定された時間が短かったこともあり、全体的に集合時間に遅れがちでした。また、漫画館に移動する際にも歩行の列が長く間延びしていてルーズでした。今日は終始時間のマネジメントがうまくいかず、周りに迷惑をかけたシーンもあったので自分たちがいかに時間にルーズかを痛感し、今日はもう一度当たり前のことから再確認する必要性を感じた一日でした。
 そしてそんなこんなで私たちはマンガ館に到着しました。マンガ館での活動は私たちが事前にとりあげた日本のトピックをもとに参加者の方々と交流をするというものでしたが、内容の部分で私たち学生の認識と実際のアクティビティには大きなギャップがあり戸惑いながらのスタートでした。しかし現地の学生や参加者はとても積極的にアクティビティに参加してくれて、とてもスムーズに進行していきました。私たちが用意したテーマについて真剣に読んでくれたり、質問をしてくれるポーランドの方々を見て、この旅の意義が私たちの学びだけではなく、彼らと共に学び交流するなのだと改めて実感させられました。そして彼らとの意見交換の中でコメントを得られたことは、私をはじめ、参加した メンバー全員の貴重な財産となっています。
 
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 そして今日はポーランドの学生と私たちが交流できる最後の機会である交流パーティーが最後にありました。それぞれの都合もあり参加できなかったヤギェロン大学の学生もいましたが、それでもたくさんの学生や教員、関係者が集まってくれて、パーティーは大いに盛り上がりました。彼らは活動中やそうでないときも、本当に私たちと積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれました。そして今日までに、親友とよべる仲間になりました。パーティーが終わった今考えてみると、彼らとはまだ出会って3日でした。しかしこの3日間の思い出は永遠になくなることはないでしょう。
 そして明日はアウシュビッツの見学があります。どんな学びがあるのか楽しみにしたいと思います。
 
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