国際交流センター

留学体験談

【ニュージーランド】オタゴ大学ランゲージセンター 長期留学レポート②

留学先    :University of Otago Language Centre
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻   
留学期間   :2019年2月19日~6月16日           

氏名・学年  :A・Oさん(留学時:2年生)               


 極寒の日本を出て、夏の強い日差しが降り注ぐニュージーランドでの生活が楽しみだった2月から4ヵ月が経ち、極寒のニュージーランドから梅雨時の日本に帰国した。成田空港に到着し飛行機を降りた際には、気温差のせいか、4ヶ月前の感覚が蘇り懐かしい気持ちに駆られた。改めて思い返すと、4ヶ月間のニュージーランド生活を通して、伝えきれないほど多くのことを学び、貴重な経験をし、吸収してきた。今回は、異文化理解、英語力の上達をテーマに下記に述べていこうと思う。

1.異文化理解
 1つ目の異文化理解についてだが、正直なところ留学前から私は異文化理解ができていると思い込んでいた。大学にはアメリカや韓国など様々な国から留学生がきており、授業や部活動を通して関わることがあったためだ。しかし、ランゲージセンターでは世界各国の友達と英語を勉強し、深く関わることができるため、4ヶ月の中で数多くの国籍や文化の違う人たちとの交流を経て異文化への考え方や接し方が大きく変化した。
 ホストマザーが作ってくれる料理や、ニュージーランドのレストランで提供される料理、さらには他国の友達がランチ時に食べている料理に、今となっては慣れることができたが、初めは受け入れるのに時間がかかった。日本では、一汁三菜が基本の生活をしていたが、私のホストマザーは、ご飯代わりのポテトとメインの肉料理、さらにはサイドの野菜をワンプレートにのせたものが基本だったため、どこか物足りなさを感じていた。また、その他にも、ご飯や野菜などにもナイフを使って食べたり、食前と食後の挨拶がなかったり、日本のお弁当とニュージーランドのランチボックスのスタイルの違いだったりと、当たり前ではあるが日本と違うことが多くあった。特にランチボックスに関して、私のホストマザーは、ランチは軽く済ませるそうで、いつもリンゴやミカンなどの果物とポテトチップスやクッキー、クラッカーなどのスナックか、サンドウィッチの組み合わせが入れられていた。スナック菓子をひとつのミールとして考えている文化に驚いたが、私よりも前からニュージーランドに留学しにきていた友達に相談したところ、今は変と思うかもしれないがこれがニュージーランドの文化だから、と教えてくれた。国や文化が違う中で、ひとり受け入れられていなかった自分がとても恥ずかしく感じ、違うことが当たり前だ、と考えられるようになった。
 食文化ともうひとつ、異文化理解によって環境に関しての考え方が大きく変わった。ホストファミリーと生活をともにする中で、毎日シャワーに入っていないことに気がついた。日本では毎日お風呂やシャワーに入ることが当たり前なため、正直汚いと思ってしまったが、ニュージーランドでは環境のためシャワーは2日に1回、10分以内で済ませているらしい。学校の先生たちも、授業の中で水やごみの分別、プラスチック利用の削減など環境問題について触れることが多く、環境に対して考えるだけでなく行動に移し、自分たちが住む環境をより良いものにしようとしていることが良く伝わった。日本と比較すると、これまで自分が何も考えずに生活していたことが分かり、考え直すきっかけとなった。異文化を理解することで、自分の知らない世界が広がっていることに気がつき、多方面から物事を考え、視野を広く持つことの大切さを学んだ。

2.英語力の上達
 2つ目は英語力の上達について述べていく。リーディング、スピーキング、リスニング、ライティングの4技能全てにおいて確実に上達したと胸を張って言える。公式のTOEICの試験はまだ受けていないが、午後の授業内で取組んでいた模擬試験では初めて受けた時よりも正解数が増加し、帰国前に受けた学校のテストではほとんどの課目で満点を取るなど、英語力の上達が可視化されている。その原因として、勉強に取組む姿勢と友人やホストマザーとの積極的な交流が挙げられる。
 授業前、毎朝図書館に寄り予習復習を欠かさず取組んだり、ランゲージパートナーを作りメールでのやり取りや休日に学集会を開いたり、学校以外に空手やZUMBAなどの習い事に取り組み、ネイティブとの交流の機会を増やしたりと、自分で工夫しながら4ヶ月間を過ごした。その甲斐もあり、帰国が近くなってくる頃には、英語力が上がったことが自覚できるくらいに成長したと感じた。バイトなど時間に追われるようなことがなったからこそ、勉強に十分な時間を充てることができ、有意義な時間の使い方も学ぶことができた。また、英語で海外の人とコミュニケーションをとることができることの楽しさも同時に学ぶことができた。

 

3.留学を振り返って
 留学前は、英語は好きだが話すことに自信がなくコミュニケーションをとることを躊躇していた私が、今は自信を持ち積極的に英語を使うことができるようになったことが一番の成長だと感じる。今後は、4ヶ月間培ってきたものを無駄にしないよう、英語の本を読んだり、チャットラウンジに通ったり、TEDトークやYoutubeなどを活用したりして英語学習を継続していこうと思う。

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