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留学体験談

【アメリカ】セントベネディクト・セントジョンズ大学 交換留学中間レポート②

留学先    :College of Saint Benedict and Saint John’s University    
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻     
留学期間   :2021年8月31日~2022年5月10日           
氏名・学年  :S・Mさん(留学時:3年生)  



半年間での気づきと変化

 アメリカに渡航してから早くも半年が経とうとしております。この半年の間に気づいたこと、私自身の身に起きた変化などたくさんのことがあります。渡航前に立てた目標を振り返りつつ、今学期履修している授業、学んだことなどを近況レポートとして書かせていただきます。

 今学期はブロックシステムに当てはまる授業は一個も履修していないので、春学期を通して同じ日程で授業に参加しています。履修している授業は3つあります。Introduction to Human Communication、Media and Society、そして、Entrepreneurshipです。一見すると3つしか授業がないので、非常に簡単そうで楽しているように思われるかもしれませんが、驚くほど大変なことが多々あります。

 Introduction to Human Communicationの授業では、人間のコミュニケーションに関係する様々な理論を予習として読み、授業内でそれについてディスカッションをしたり、教授の講義を挟んだりして理解を深めていきます。最近取り上げた理論で興味深いと感じたのはSocial Penetration Theoryというもので、人間が初めて出会う人と親交を深めていく過程について研究されたものでした。このようなコミュニケーションに関わる趣のある理論を学ぶことができるため、非常に面白い授業であると感じています。

 Media and Societyの授業では、メディアに関わる様々な理論、実際にメディアが私たちに与える影響、そしてメディアリテラシーをどのように身につけるかなどについて勉強しています。この授業でも、グループでディスカッションをしたり、20〜25分のプレゼンテーションをしたりと、グループを作って一緒に学ぶことが非常に多いです。この授業だけでもグループが3つほど同時に存在しますので、たまに自分のグループを忘れてしまったり、混乱してしまったりすることがあります。

 Entrepreneurshipの授業は、水曜の夜6時15分から3時間一気に行われる授業です。私自身、夜の授業を経験したことがなかったため、最初は眠気と集中力切れに相当苦労しました。この授業は実際に起業して現在経営者として会社を所持している方が教授となっており、授業の内容もゲストスピーカー(起業家、経営者など)をお呼びして、その方たちからお話を聞いたり、実際に教授の会社や、キャンパス近くのバーなどに見学に行ったりしました。一般的に想像される大学の講義とは違い、実践的で非常に挑戦性がある授業です。また、この授業は履修した学生が全員自分のビジネスアイデアを考えて発表し、その後にクラス内で投票し、上位の人たちがリーダーとなり、グループを作って、春学期通してビジネスについて学びながらそのアイデアを深堀していく形となっています。私自身、将来は起業して自分のビジネスを持ちたいと考えていますので、この授業を非常に大切にしています。

 ここまで今学期履修している授業を紹介してきましたが、どの授業にも共通している目標があります。それは、グループワークで自分の意見をみんなに伝えることです。秋学期は自身の英語力に不安があったり、話の内容についていけなかったりなどで、グループディスカッションに参加できないことも多々ありました。しかし、今学期履修している授業はどれも欠かすことなくグループワークがありますので、自分の意見をしっかり伝えることが大切だと感じています。そして、現時点ではこの目標を達成できていると考えています。秋学期と比較すると、意識的に話し合いに参加するようにし、時には自分がグループを引っ張ってみるようにチャレンジしています。驚くほどにみんなが自分の話に耳を傾けてくれますし、意見も話してくれますので、自分の参加意欲もどんどん上がってきています。話し合いに参加するのを躊躇せずに、自分の意見を伝える大切さを学びました。

 また、秋学期と同様に、今も毎日リーディング課題に追い回されています。平日は平均2、3時間リーディングをしています。時には150ページを超える量を読まなければならない日もあり、図書館で6時間過ごす日も少なくありません。しかし、これらのリーディングをしっかりこなし、予習ノートを作ることで授業内のディスカッションに参加できるようになるので、改めて予習の大切さを体感させられました。

  留学に来ると、授業から学べることがたくさんあるのはもちろんのことですが、それと同じくらいに友人からも学ぶことができると感じています。渡航から半年経ったとは言え、慣れないことやホームシックになること、そしてアクシデントが起こることがあります。そんな時に支えてくれたり、助けてくれたりする友人がいるからこそ留学がうまくいけると感じています。彼らと交流していく中で、授業では教えてくれない文化の違いや、考え方の違い、タブーなどを学んでいます。そして、何よりもやはり彼らの授業と遊びの両立、そして、その切り替えの速さには今でも驚かされます。また、彼らと関わっていく中で非常に貴重な体験をさせていただくこともできました。例えば、人生で初めて実物の銃を撃たせていただきました。資格を持った友人とそのご家族による指導のもと、様々な銃を体験しました。日本ではなかなか経験することがないので、この体験は一生の思い出になりました。長いようで短い9ヶ月の交換留学が、残り2ヶ月半ほどになってしまいました。この2ヶ月半も精一杯学び、経験していきたいと思います。

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写真は私がリーディング課題のために、SJUのAlcuin Libraryに4時間ほどこもっていた時のものです。