今回も、第2代理事長の島田和幸先生著『思い出すことなど』から、依史子先生と、富士山について書いていきます。
思い出すことなど 島田和幸
P.73 万里の道も一歩から 勉学や人生に似る富士登山 より抜粋
万里の道も 一歩(ひとあし)の
末にひろごる 富士が嶺(ね)を
恵の園の 明け暮れに
鏡にかけて はげまなむ
富士のみ雪に 心を清め
いそしみ学ぶ 乙女子われら
えにしも深き 文京の丘
そびゆる館に 希望かがやく
文京短大 誇りぞ高き
前は中学高校、後は短大校歌の一部ですが、両方ともに、前学園長が敬愛してやまなかった富士山が歌いこまれているところに特色があります。中・高の校章「富士と桜」にも、校歌同様、学園建学と校訓の精神が込められているのはいうまでもありません。
「島田依史子先生といえば富士」、「富士山を見れば、依史子先生が浮かんで・・・」と、よく人に言われたくらいに前学園長は富士が好きでした。朝礼や式辞の中にも、ひんぱんに富士が登場しました。
『思い出すことなどー回想の前学園長・母 島田依史子』
平成3年8月30日第一刷発行
平成5年3月1日第ニ刷発行
著者:島田和幸
発行者:島田燁子