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島田依史子と、富士山と、文京学院 2 「信用はデパートでも売っていません」

映画の原案になった『信用はデパートで売っていない』は、1980年4月1日、文京学園(現文京学院)創立55周年記念として刊行された『私の歩んだ道』を底本とし、改稿したものです。

「信用はデパートで売っていない」という言葉は、依史子先生から学んだ卒業生にとって、依史子先生のトレードマークともいうべき言葉です。

本学院 第2代理事長であった島田和幸先生が書かれた著書『思い出すことなど』に記された「信用はデパートで売っていません」を紹介します。

 

『思い出すことなど』島田和幸

P.146  信用は無形の財産ーデパートでも買えないものより 抜粋

「信用はデパートでも売っていません」

この依史子先生トレードマークともいうべき言葉が、ほとんど異口同音に卒業生たちの口をついて出るということに、私は感慨を強く覚えるのです。人生を透徹した目で見通した教育者の愛情と影響力というものに、私は深い畏敬の念を抱かざるを得ません。

ロールス・ロイスや別荘からねぎ一本に至るまで、売っていないものはない世界一の日本の百貨店、そこでも人間の信用だけは買うことが出来ないというおもしろくて覚えやすい言葉の対比、そこで、信用は自ら積み重ねて築く以外方法はなく、これほど大切なものはないという教えが強烈に身にしみるのでしょうか。

当然、自分自身でも信用を何より大切にするということを、確実に実行した人でした。自著『私の歩んだ道』(改訂版『信用はデパートで売っていない』)には、世の中で信用がいかに大事かを示す、体験に基づく話がいろいろと書かれています。

 

『思い出すことなどー回想の前学園長・母 島田依史子』

平成3年8月30日第一刷発行

平成5年3月1日第ニ刷発行

著者:島田和幸

発行者:島田燁子

 

 

 

 

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