創立者島田依史子先生の教育への想いは言葉として残り、本学院の建学の精神の礎となっています。
今日は14個目です。
島田依史子語録
世の中のことは教えられて覚えるのはあたりまえ。ほんとうに偉い人は、教えられなくても自分ひとりで覚えるのだ、の一言で私は気がついた。
こちらの言葉は、依史子先生のお母様が依史子先生にむけていった言葉です。
『信用はデパートで売っていない』では、以下のように記されています。
くやしくて泣きながら、とぼとぼ帰る毎日であったが、退学したいと言えば、母から、「もう、どこの学校にもやらない」と言われるに決まっている。それだけに、辛抱する以外に道はないと我慢しているうちに、私はあることに気がついた。 それは,以前しかられたときに、母のことばにあった「世の中のことは教えられて覚えるのはあたりまえ。ほんとうに偉い人は、教えられなくても自分ひとりで覚えるのだ」の一言であった。私を憎らしく思うためか、私には教えまい教えまいとし(私にはそう思えたのである)、意地悪といや味を言い暮らす大野先生に対抗して、わからないところがあっても意地を張って教わりに行くまいと決心したとき、新しい勇気が出てきた。すると、いろいろなことに興味が出てきて、ものをおろそかに見たり聞いたりしなくなってきた。(『信用はデパートで売っていない』p.39より)