文京学院大学大学院 人間学研究科要覧2023
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大学院生の皆さんへ ものを生み出す力、変化を恐れず前に踏み出す力、これらはこれからの社会に求められている能力です。何故か。それは目まぐるしく変化する今の社会があるからです。加えて、先を予測することが困難な時代であるからです。このような時代であるからこそ、自分自身で課題を発見し、新しい知見を創造することが大切なのです。この社会的背景を踏まえ、文京学院大学大学院は、共生社会に向けて高度な専門性と豊かな人間性を育成することを理念としています。言い換えると、理論と実践を兼ね備えた研究者や高度専門職業人を現代社会に必要な人材として輩出していきます。その時問われるものが、問題解決のために科学的根拠に基づいて分析・検討し、解を導き出していくという資質です。このような考え方を持つことが大学院生として必要になります。 大学院は教育のみならず研究活動を行う場です。学校教育法第99条には、大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、文化の進展に寄与することを目的とするものであると記されています。文京学院大学大学院は「自立と共生」の建学の精神に則り、教育基本法並びに学校教育法に基づいて、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめて社会の発展に寄与することが期待されています。その中で、人間学研究科は2つの専攻を設置し、以下の人材を養成することを目的としています。      人間学専攻: 保育・社会福祉領域の現在直面している諸問題や            将来あるべき諸制度・方法に関する研究を通じて            研究者ならびに専門職業人を養成する。      心理学専攻: 心理学の基本的領域の問題に対して理論的研究を深化させ            それに基づいた実践的かつ臨床的領域における            研究者ならびに専門職業人を養成する。 また、人間学研究科人間学専攻(修士課程)には保育学コースと社会福祉学コース、心理学専攻(修士課程)には臨床心理学コースの3つのコースがあります。保育学コースでは、幼稚園教諭専修免許状及び臨床発達心理士を目指すことができます。社会福祉学コースでは、指導的立場に立つソーシャルワーカーを養成します。臨床心理学コースでは心の健康を支える公認心理師・臨床心理士を目指すことができます。 大学院の研究生活は、指導教員による2年間の特別研究を通じて、修士論文を「創造」していきます。時としてトンネルの出口が見えない状況に直面することもあるでしょう。また、テーマに対する結論は何なのかを見出すことができない状況もあると思います。しかし、そんな時、大切な研究仲間が傍にいます。そして指導教員がいます。院生同士、励まし合い充実した大学院生活を送ることができるよう期待しています。研究科委員長  小 栗 俊 之1大学院生の皆さんへ~対人援助職のリーダーとして~

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