文京学院大学大学院 人間学研究科要覧2023
37/134

22行動規範と22論文執筆要領しています。学則第53条の規定は、その状況によって「退学」の懲戒処分を行うことも規定しています。 他人の文章の利用、アイデアの利用、データ等の利用については正しく引用として、或いは出典を明確にして扱わなければ剽窃とされます。それは多少の書き換えを行ったとしても同様に剽窃とされます。正しい引用法については各研究科で定める「修士論文執筆要領」に従い、研究者としての倫理を遵守しなくてはなりません。併せて、指導教員より十分な指導を受けての執筆を心がけることが必要です。また、映像・音声についての扱いにも注意を要します。実験、講演などの風景、映像作品の制作上、その内容について映像や音声としたものを、制作者、或いは講演者等の許諾なく、公開することはできません。これは、著作権および肖像権に抵触します。或いは制作者や講演者等の許諾があった場合でも、画面に他の人物が写っていれば、被写体となった人物の許諾が必要になる場合があります。さらに画像に写りこんだ著作物に関しても同様に著作権侵害となる可能性があることも注意を要します。一度提出された修士論文上に不正行為が発覚すれば、研究者として不適格とされ、認定された学位も社会的地位も失うことになりかねないので、十分注意深く執筆することが必要です。 実際の修士論文作成手順としては以下のように行われます。   問題提示(序論)→論理展開(本論)→結論明示(結論)として修士論文を構成する。 手順として、提出までの10項目について確認しておきます。1.テーマを選択し仮タイトルを決定する。 ・ 指導教員の指導可能なテーマ選択/・自己の研究実績に則したテーマ/・範囲を限定し、問題点を深耕する。2.研究科ごとの修士論文提出の要件の確認をする(人間学研究科「修士論文執筆要領」P.28~)。3.文献・資料の収集を行う。 ・指導教員に相談/・図書館活用/・検索エンジン活用など4.先行研究の精査・分析を行う。 ・主要文献の精読/・関連文献の点検など5.独自の知見の検討を行う。 ・テーマについての自己の見解を確立する。6.論文の骨格・素案の作成を行う。 ・章・節・項による仮目次の作成7.論文の本格的執筆を始める。 ・やさしく短い文章から/・字数4万字以上、原則50~80枚29不正行為の禁止と著作権上の注意 不正行為には、以下のようなものがあります。 ・剽窃(文章の盗用、アイデアやデータ、表や図版の盗用) ・捏造(存在しないデータの作成) ・改竄(データの偽造・変造)

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る