「新・文明の旅」プログラム 視察リポート

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メルハバ(Hello) 野口レポート その2

予定通り、アンカラ大学の研究生シェイマさんと、日本語学科4年生エスラさん二人の女子学生が迎えに来てくれました。彼女たちの正確な日本語による案内で、法学・政治学・教育学部のあるジョベジ・キャンパスに専用車(大型バス?)で向かいました。
1.先ずは、同キャンパスの警備陣の強固な入り口チェックにはびっくりしました。何か事故があったわけではありません。学生の身分証チェックは空港なみのものです。ここでは学生寮の見学をお願いしました。急遽伝わった連絡らしく、しばらく事務所でその交渉があり、ギョルドゥ教授に面会をすることになりました。ここの学生寮使用の可能性についてお聞ききしました。また、その施設を案内していただきました。以上の状況から夏以外の使用は難しいことが解りました。

2.次に日本語学科のあるキャンパスに向かい、2010年9月に文京学院大学にいらしていただいたアンカラ大学日本語学科長のテキメン先生の歓迎を受けました。ここでは、我々のプログラムを実際に支援していただくことになった日本人の講師、杉山先生(男性・トルコ滞在20年以上)と俣野先生(女性・トルコ滞在10数年)を紹介していただきました。テキメン先生の信頼が厚い先生方で、実際に積極的にREC交流プログラムを支援していただけることを確信しました。

3.次は33名の学生が待つ教室に案内されて、日本語での対話集会がテキメン先生の指導で行われました。下見スタッフから学生に対して、トルコ部会からの質問項目を投げかけ、積極的な回答をいただきました。その中かで、ほとんどの学生が本学学生のホームステイに応募してくれるとの返事にはびっくりしました。学生からは、バスケットなどスポーツや剣道・盆踊り・茶道などの体験が紹介され、村上春樹・阿部公房などの文学作品への興味などが紹介されました。

4.この後、アンカラ大学ジェマル・タルウー学長と会見が1時15分に予定されていますので、各学生にお礼の“文京箸”をプレゼントして解散し、大学内の教職員専用カフェテリアでテキメン先生に昼食をご馳走になりました。

5.次は待ちに待った?アンカラ大学学長との会見です。アンカラ大学の学長室は荘厳な・格調高い雰囲気がありました。タルウ-学長も教養あふれる穏やかな雰囲気の紳士であられ、流ちょうな英語で我々を歓迎してくださいました。学長の話を聞きはじめて、改めて下見スタッフ一同が、アンカラ大学の歴史、大学規模、研究・教育内容の充実度に驚きました。テキメン先生の正確な通訳も加わり、感じのよい雰囲気で30分ほどの会見を終えることができました。学長は4月に東京を訪問する予定があるようですので、本学学長との会見をお願いしました。三笠宮様との会見予定もあることですが、楽しみにしているとのことでした。


6.次は、キャンパスを変えて、ラフウミ・エル学部長との会見でした。ここでは、同学部長からアンカラ大学の歴史に始まり、大学の組織に至までを事細かに説明していただきました。また、学部長はアラブ関係の専門家で、「リビアで、カダフィ体制は終焉を迎えた方がよいか?」という質問されました。答えにくい問題でした。そこで、「今、起こっていえる国際問題を解決するには、中央アジア、小アジア、ユーラシアの国々の存在が大きいのに、日本がそのことに関心が薄いことは・・・」という話をされました。これらの話から、RECプロジェクトがこれか注目されるのではないかとの予感がしました。


7.最後は、テキメン先生の研究室で、杉山先生と俣野先生とを交えて、こちらでの交流活動をどうするか具体的に話し合いました。3日間を滞在が可能であれば、1日は日本語学科の学生と一緒にカッパドキアへの小旅行、もう一日は市内のアタチュルク記念館などへの案内、もう一日は学生同士の話し合いをしてはどうか、それが可能であることが解りました。
テキメン生のアレンジで、すべてのご挨拶、調査が順調にできました。先生の多大なご尽力に感謝もうしあげます。