「新・文明の旅」プログラム 視察リポート

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ドヴィジュダネ(さようなら) 野口レポート その6

3月4日、朝の時間はスカイプでの両キャンパスの情報センターとの情報交換が定例となりました。しかし、電波の状況は安定せず、ブログの書き込みも時々中断されました。日本と同じ状況はなかなか作り出せません。 

 

 

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 午前中は、昨夜“音と光のショウ”を楽しんだツァレヴェッツの丘を見に出かけました。歴史ある(第二次ブルガリア帝国時代の宮殿)建物であることを改めて実感しました。

 

 

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 この後にタルノヴォ近郊に残る歴史を刻んできた村の一つアルバナシに出かけ、ここでもっとも古い、その内部が壁画で埋め尽くされた教会を訪れました。ここでの説明で、参加学生に、キリスト教に関する基本的な知識を学ぶことの必要性を感じました。それを持っていないと、日本語での説明でもわかりにくいと想像されます。

 

 

 

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教会の外は一面の雪ですが、それほど寒さを感じませんでした。しかし、教会内に長い時間いると、床が石のためか、底冷えがしてきて足の裏に痛みを感じる寒さでした。現地の人は底の厚い靴を履いているので、感じてはいないようです。前にも報告しましたが、日本の雪国における寒い日を想定し、石畳を考えた防寒が必要であることも改めて実感しました。(教会内の撮影は禁止でした)

 

昼食後にホテルに戻り、ヴェリコタルノヴォ大学のマリノバ先生をお待ちして、先生と一緒に大学訪問をしました。昨日の独立記念日に続いて、今日も祝日となっています。ですので、大学は休校、キャンパスはひっそりとしていました。先生は休日返上で出校されたのです。とても気さくな方で、ビデオ録画をお願いすると、さっそく学生に流ちょうな日本語でメッセージを送ってくださいました。

 先生は日本語学科の3人いらっしゃる先生方のお一人でした。以前には日本人講師もいたようですが、いなくなってしまったと残念がっていました。 

 大学は丘の上にあり、街を一望することができます。


 

 

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早速教室、研究室兼図書館を案内していただき、そこで先生からの提案をお伺いしました。 

学生は日本語を使う機会が少ないので、RECプロジェクトによる訪問は学生のためにもなるとのことで、とても協力的な姿勢で対応していただきました。

・学生にはガイドとして、タルノヴォ市街を案内させたい。

・日本語学科には60名の学生がおり、日本語検定2級合格を目指している。

・日本語学科の学生だけでなく、各専門の学生で日本に興味のある学生との交流も考えたい。(その場合は英語での話すことになるが、タルノヴォ学生の英語は大丈夫です。)

・寮があるので、教職員用の寮も含めて、使用できるかを学校側と交渉したい。などと話してくださいました。本学学長からRECプログラムへの協力をお願いした手紙を同大学の学長へお渡しいただくことをお願いして校舎を後にしました。

校舎を出るとキャンパスに女子学生3名がおり、スタッフGが、インタビューをお願いしました。ビデオに撮りたいと話をすると、すこし恥ずかしがっていましたが、とても本学の学生訪問に、友好的なメッセージをいただくことができました。

 次の宿泊地ルセに向かって出発し、20キロほど手前にある、ユネスコの世界文化遺産に登録されたイヴァノヴォ岩窟教会を訪れました。そこでは、13,4世紀に描かれたという色鮮やかなフレスコ画を見ることができました。ルネッサンスというとイタリアと言われるが、それ以前にすばらしい絵画の技術をブルガリアは持っていた。と、ガイドの方から説明を受けました。とても美しい壁画でした。(ここでも内部の撮影は禁止でした)

 

 

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ここでも、雪の積もった階段を登った洞窟の中で、厳しい寒さを痛感しました。また、参加する学生に聖書の基礎知識が必要であることも再確認できました。