文京学院大学について

地域連携センター BICS

現代GPプロジェクト

地域連携センター BICS

ニーズを的確につかみ、事業としてのサービスを行うことで、福祉のプロを育成します。

「地域連携センター BICS(ビックス)」は、ボランティアによる福祉サービスを必要としている地域の方々と、社会貢献に意欲的な学生とをつなぐ役割を担います。その実践として『ボランティア情報の提供・相談』『まなびの教室』『人材の育成』『つどいの広場』『調査・研究』の5つの事業を行っています。
BICSでは、ボランティアをする学生は、あくまでインフォーマル(無償)なサービスを提供する立場で100%の力を発揮しなければいけないという意識を持つよう指導しています。この意識を持つことで、卒業後に仕事として行う「フォーマル(有償)なサービス」との違いも知ることができるのです。ここでは地域社会に関わるすべての人たちが「先生」であり、地域からのニーズに対して適切に応えるサービスを開発、実行することを目標にしています。

地域連携センター

ボランティア情報の提供・相談

地域連携センター BICSでは、地域の団体や個人から寄せられるボランティア情報を掲示し、地域の方々や学生に周知させています。
ボランティア情報はホームページをはじめ、郵送・FAX、直接来室などの方法で、BICSに届けられます。それをBICSのスタッフが選定したうえで、センター内に設置された掲示板に掲示、学生や訪れた地域の方々が各自で参加したいボランティア活動へ申し込みます。
2005年度、BICSへ寄せられたボランティアの申し込みは、約200件にも上りました。月にすると約15〜20件におよびます。2006年9月からは団体登録受付も開始、地域のNPO団体や福祉施設をはじめ、共生社会学科のゼミ生なども登録を行いました。
また、ボランティア情報の提供だけでなく、地域からのボランティアの相談も受け付けています。

地域連携センター

ボランティア情報は、ホームページなどから提供され、BICS内に掲示しています。

地域連携センター

地域の方々と学生委員会、本学教員で、月に1度会議を行っています。

つどいの広場

『つどいの広場』では、地域のコミュニティづくりを目的とした活動をしています。
2005年に開催された“冬まつり”は、小学生を対象に、異世代交流できる場を提供するとともに、子どもの居場所づくりを目的に開催されました。また、埼玉県立和光養護学校から、知的障害のある児童・生徒が、地域実習として本学を訪問されました。実習後の年末には、和光養護学校から学部長宛お礼状をいただくなど、児童・生徒、本学の学生にとって、心に残る実習となりました。
さらに、毎年10月に行われるふじみ野キャンパスのあやめ祭(大学祭)では、“まるびぃ福祉ショップ”を出店、地域の福祉施設、任意団体、個人等が作成している商品、作品等の展示、販売を行いました。
その他にも、子どもたちと学生が遊びを通して交流し、仲間づくりや創造性を豊かにする“あそびの広場 まるびぃの森”を定期的に開催するなど、地域のニーズに応じたさまざまなつどいを企画しています。

地域連携センター

“冬まつり”では、小学生たちとお絵かきや折り紙、宝探しなどを実施。遊びを通して地域の子どもたちとさまざまな交流を深めました。

地域の声×学生の声

まなびの教室

『まなびの教室』は、日本語を母語としない子どもたちが、地域社会の中で、いきいきとその力を発揮できるように、学習や周囲との関係づくりを支援する事業です。大学施設内に子どもたちを受け入れて、コミュニケーションをとりながら、日本語の学習支援を行う「まなびの場」の提供をはじめ、小・中学校で授業内の学習支援を行う「学習支援ボランティア」の派遣などの活動を行っています。また、学習支援を担当するボランティアのスキルアップを図るための「日本語指導法講座」の開講や、学内に設置している国際交流センターと連携し、日本語指導現場の見学や、指導補助にあたる機会も設けています。

地域連携センター

学習支援ボランティアのための「日本語指導法講座」も開講しています。

人材の育成

「ホームヘルパー2級養成講座」では、地域の方々と学生が共に学び、資格を取得することによって、地域の「介護・福祉」を担う人材を育成することを目的としています。
講義では、介護福祉サービスなど、関連領域の基礎知識について学習していきます。
また、実技では、学内の「介護実習室」を利用しながら基本介護技術などを学びます。さらに、在宅サービス提供現場の見学、ホームヘルプサービス同行訪問、介護実習など、原則として4日間(30時間)の実習を行っています。

地域連携センター

介護実習室で地域の方々と学生が共に実技を学びました。

調査・研究

BICS事業に必要な、地域のニーズやそれを取り巻く社会資源などに関する海外の最新情報を収集するため、2005年、本学教員が北欧においてインタビューを中心とした現地調査(訪問地:デンマーク王国のコペンハーゲン市、スウェーデン王国のルンド市とべクショー市)を実施しました。